ホンダのASIMO、成田国際空港・入国審査前エリアで訪日外国人をおもてなし


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本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は、成田国際空港に於いて3月28日(月)から4月3日(日)までの7日間。二足歩行のヒューマノイドロボット「ASIMO」(※1)によるデモンストレーションを実施する。

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今回の取り組みは、日本国内の空港としては初めてとなる(※2)入国審査前エリアでの実施となる。到着したばかりの訪日外国人等をASIMO自らが、おもてなしすることで日本のヒューマノイドロボット技術をアピールする狙いと云う。

ホンダは、創業時から引き継がれてきた「技術は人のために」という精神のもと、人と共存し、役に立つロボットの研究・開発を続けてきたが、今回、ホスピタリティーを充実させ日本の空の玄関としての魅力向上を目指している成田国際空港株式会社(本社:千葉県成田市、社長:夏目 誠)の戦略に応え、同取り組みが実現した形だ。

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期間中、対象便で到着した訪日外国人観光客等をパーソナルモビリティ「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」(※3)に乗ったガイドがASIMOデモンストレーション特設エリアまで案内。

ASIMOは、ダンスやサッカーボールのキックなどを披露すると共に、成田国際空港の訪日外国人向けサービスを紹介していく。

昨今、世界の空港ビジネスは、空港会社の収入項目で「非航空系収入」、「非航空系収入以外」の2つに分けられるなか、特に非航空系収入(リテール部門)全体の営業収益のどれくらいの割合を占めるかが鍵だ。

海外の空港会社の多くが、営業収益全体に対する非航空系収入比率で5割を大きく超えるのに対して、成田空港はこれを追っている。

営業収益全体に対する非航空系収入比率の高さは、空港経営に於いて直接、航空会社負担軽減のキャッシュフローとなるため、経営の自由度が高まり、着陸料の引き下げにつなげるなど、空港の競争力強化には必須である。

今回の施策については、こうした成田空港側の空港戦略の一環しての役割も込められているものと思われる。

<デモンストレーション詳細>
場所:成田国際空港第2旅客ターミナルビル2階 入国審査場前の特設エリア(※4)
日時:2016年3月28日(月)〜4月3日(日)
正午12時〜16時の間、フライトスケジュールに合わせて不定期で実施

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(※1)ASIMOは、ホンダが「人と共存し、役立つロボット」を目指して開発し、2000年11月に初期型が発表された二足歩行のヒューマノイドロボット。

2011年11月に発表された最新型は走る、階段を昇降する、ボールを蹴るなどの高い身体能力に加え、相手の顔や声を認識して応対したり、障害物を回避したりといった周りの状況に応じた自律制御も可能。

(※2)成田国際空港調べ

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(※3)UNI-CUB βは、ホンダのヒューマノイドロボット研究から開発された独自のバランス制御技術と全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System:小型の複数の車輪を円周上に配置した車輪で、前後左右、斜めの移動が可能)を採用した新しいパーソナルモビリティ。

(※4)入国審査前の区域内につき、利用者以外は立ち入りできない。