従来からの江の島・鎌倉に加え、箱根での拡充や、大山でも新たに利用可能に
小田急電鉄、小田急箱根、箱根登山バス、東海バス、小田急ハイウェイバス、大山観光電鉄、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、Mastercard、ジェーシービー、日本信号、QUADRAC、小田原機器、レシップの14社は、2025年秋以降、小田急線をはじめとした小田急グループの鉄道やバス等でクレジットカード等のタッチ決済で乗車可能となる乗り物を拡大する。
対象となるのは、小田急線・箱根登山電車・箱根登山ケーブルカー・箱根登山バス・大山ケーブルカーと、東海バス・小田急ハイウェイバスの一部路線となる。
小田急グループでは、既に江ノ電・箱根ロープウェイ・箱根海賊船で同タッチ決済を導入しているが、今年度秋以降、新宿から沿線観光地の玄関口となる駅や、それら観光地内でも導入を予定しており、これまで以上に移動の利便性が向上する。
インバウンド需要は今後も増加していく見通しの中、日頃使い慣れたクレジットカードやデビットカード等で公共交通が利用できるタッチ決済の利用範囲の拡大は、顧客の利便性向上に加え、受け入れ体制の強化にも寄与するという。
ちなみに小田急グループでは、2023年4月に江ノ電、2023年8月に箱根ロープウェイと箱根海賊船にて“タッチ決済”を導入し、インバウンド観光客の受け入れ環境整備に取り組んできた。
そうしたなかで、今サービスは、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用しており、ICカードへのチャージや乗車券を購入することなく、手持ちのタッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等でスムーズに鉄道やバスにご乗車できるようになる。但しサービス開始日をはじめとした詳細は、決まり次第、発信していくとしている。
利用拡大の背景は、2025年4月には訪日外国人が単月として初めて390万人を超え、過去最高を記録した他、小田急沿線では、箱根、湘南(藤沢市、鎌倉市)、大山(伊勢原市)の年間観光者数が約5,300万人に上る等、インバウンド需要は急速に拡大していることがある。
主な概要は以下の通り
利用方法
手持ちのタッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を、専⽤リーダにタッチすることで、そのままご利用できる。
決済ブランド
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯(ぎんれん)
サービス詳細
利用可能事業者やタッチ決済履歴確認方法等、サービスの詳細は以下URLよりご確認できる。
URL:https://www.smbc-card.com/kamei/stera/transit/index.jsp
各社役割
小田急電鉄株式会社
株式会社小田急箱根
箱根登山バス株式会社
株式会社東海バス
小田急ハイウェイバス株式会社
大山観光電鉄株式会社
⇒ 鉄道・バス・ケーブルカーの運行、タッチ決済対応設備の整備、タッチ決済を活用した企画の実施
三井住友カード株式会社
⇒ プロジェクト統括、キャッシュレス決済導入支援、stera transitプラットフォーム提供、Visa・Mastercard・銀聯のキャッシュレス決済の導入支援および認知プロモーション
ビザ・ワールドワイド
⇒ Visaのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション
Mastercard
⇒ Mastercardのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション
株式会社ジェーシービー
⇒ キャッシュレス決済導入支援、JCB・American Express・Diners Club・Discoverのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション
日本信号株式会社
株式会社小田原機器
レシップ株式会社
⇒ キャッシュレス決済用端末およびシステムの開発・提供
QUADRAC株式会社
⇒ 交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム
参考
自動改札機等へのQR認証端末の搭載について
アプリ「EMot」または「EMotオンラインチケット」で発売しているデジタルチケットは、有人改札の専用端末でQRコードによる改札認証を実施しているが、タッチ決済サービスの導入にあわせて、2025年秋以降、小田急線の全駅、箱根登山電車と箱根登山ケーブルカーの一部の駅で自動改札機や簡易改札機にQR認証機能を順次搭載する。スマートフォン等で表示するデジタルチケットのQRコードを、自動改札機および簡易改札機に読み取らせることで、通過できるようになる。
また、2025年秋以降に、箱根登山バス、小田急ハイウェイバス、東海バスの一部エリア、大山ケーブルカーにおいてもQR認証端末の導入を予定している(江ノ電は2024年4月に全駅にQRコード読み取り機を設置済み)。
これにより、小田急線から箱根、江の島・鎌倉、大山等のデジタルチケット対象エリアまでEMotのQRコード認証を活用して周遊することが可能となり、デジタルフリーパスによる都心部から観光エリアへの移動に於ける利便性が更に向上する。またEMotで取り扱っているデジタルチケットやサービス詳細については以下URLより確認できる。
URL:https://www.emot.jp/
会社概要
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社:本社 東京都千代田区、代表取締役社長 シータン・キトニー
小田急電鉄株式会社:本社 東京都新宿区、取締役社長 鈴木滋
株式会社小田急箱根:本社 神奈川県小田原市、取締役社長 水上秀博
箱根登山バス株式会社:本社 神奈川県小田原市、取締役社長 野村尚廣
株式会社東海バス:本社 静岡県伊東市、代表取締役社長 田中直人
小田急ハイウェイバス株式会社:本社 東京都世田谷区、取締役社長 永井弘一
大山観光電鉄株式会社:本社 神奈川県伊勢原市、取締役社長 齋藤謙司
三井住友カード株式会社:本社 東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 CEO 大西幸彦
Mastercard:本社 ニューヨーク州パーチェス、日本地区社長 内山憲
株式会社ジェーシービー:本社 東京都港区、代表取締役兼執行役員社長 二重孝好
日本信号株式会社:本社 東京都千代田区、代表取締役社長 塚本英彦
QUADRAC株式会社:本社 東京都港区、代表取締役社長 高田昌幸
株式会社小田原機器:本社 神奈川県小田原市、代表取締役 丸山明義
レシップ株式会社:本社 岐阜県本巣市、代表取締役社長 北野元昭