フォルクスワーゲン初のプラグインハイブリッド、Golf GTE登場


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EV走行距離は国内のハッチバック型プラグインハイブリッドでは最高値の53.1km

フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役:スヴェン シュタイン、以下、VGJ)は、コンパクトカーの世界的ベストセラーモデル「Golf」をベースとしたプラグインハイブリッド(以下:PHEV)モデルの「Golf GTE (ゴルフ ジーティーイー)」を9月8日から全国のフォルクスワーゲン正規販売店で発売する。

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ボディカラーは全5色、全国希望小売価格(税込)は499万円となる。なお、同車両の購入には、最大38万円のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費(*2)が適用される。

「Golf GTE」は、自動車電動化のロードマップを視野に入れながら、独自開発したフォルクスワーゲン初のPHEVとなった。

そして、この新しいフォルクスワーゲンの PHEV は、これまでフォルクスワーゲンが長年にわたって蓄積してきたクルマづくりのノウハウと最新の生産方式「MQB」モジュールによるメリット(安全、快適装備の標準化など)も反映させたモデルだ。

搭載パワートレインは、1.4 リッターTSIエンジン+電気モーターを内蔵した6速DSG

「Golf GTE」は、ゼロエミッションの電気自動車(以下:EV)として走る「E」モードと、エンジンと電気モーターを効率よく駆動して走る「ハイブリッド(以下:HV)」モード、そして、従来のHVやPHEVには無いパワフルでスポーティな走りを楽しめる「GTE」モードという3つのドライブモードを備えており、ドライバーはこれを自由に選択して走ることができる。

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「Golf GTE」に搭載されたパワートレインは、1.4 リッターTSIエンジンと、電気モーターを内蔵した6速DSGで構成されている。

駆動用のバッテリーは、外部からの充電機能を実装したエネルギー容量8.7kWhのリチウムイオンバッテリーを採用している。これにより、電気モーター(Eモード)だけで最長53.1km(*1)走ることが可能だ。

さらにこの「E」モードでは、最高時速130km(*3)まで電気モーターによる鋭い加速が味わえ、同速度での巡航も可能(*3)、「Golf GTE」ならではのスポーツ性能も備えている。

また、エンジンと電気モーターを効率よく駆動して走行する「HV」モードでは、23.8km/L(*1)と、優れた燃費効率を実現した。

ダイナミックでスポーティなパフォーマンス能力を兼ね備えた「Golf GTI」譲りの走り

「Golf GTE」のトランスミッションは、フォルクスワーゲンがPHEV専用に開発した6速DSGである。HV/PHEVの基幹部品のひとつである電気モーターを内蔵し、コンパクトかつ軽量なユニットとしている。

また、「GTE」という車名が表すとおり、「Golf GTE」は、コンパクトカーセグメントで世界的な名声を誇るスポーツモデル、「Golf GTI」の系譜を受け継ぐ、ダイナミックでスポーティな走行性能も兼ね備えている。

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ドライバーは「GTE」ボタンを押すだけで、PHEV の「Golf GTE」をスポーツカーのように走らせることができる。この「GTE」モードでは、1.4 リッターTSI エンジンと電気モーターが同時に作動して、0-100km/h加速7.6秒(*3)という俊足で「Golf GTE」を走らせる。

高度に発展した日本のHV市場で、VWブランド全体をけん引していく役割を担う

フォルクスワーゲンは日本国内でも2007年に、ガソリン直噴ダウンサイジング ターボ エンジン(TSI エンジン シリーズ)を投入して、世界の内燃機関の革新に先鞭をつけた。

その後も、さまざまな独自技術で世界の自動車業界をリードし続けるフォルクスワーゲンは、今後も引き続き日本市場において、先進的な「MQB」モジュールと、独自の技術力に基づく「GTE」シリーズを筆頭に様々なパワートレイン搭載モデルを積極的に投入していく予定だ。

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その第1弾となる今回のPHEV「Golf GTE」は、日本のユーザーにPHEVの新しい価値を届けていくと共に、世界的にも高度に発展した日本のHV市場で、フォルクスワーゲンブランド全体を力強くけん引していく構えだという。

(*1)国土交通省審査値
(*2)詳しくは「一般社団法人 次世代自動車振興センター」のホームページを参照されたい。
(*3)欧州測定値

「Golf GTE」の特徴
◇フォルクスワーゲン独自のプラグインハイブリッドシステム
「Golf GTE」には、110kW/150PS の 1.4 リッターTSI(直噴ガソリンターボ)エンジンと、80kW/109PS の電気モーターを組み合わせたパラレルハイブリッド式のパワートレインを搭載している。

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◇電気モーターは、エネルギー容量 8.7kWh の高電圧リチウムイオンバッテリーから電力供給を受ける。外部からの充電(200V)は、フロントグリル中央にある VW バッジの背後に設置した充電ソケットを介して行う。

◇トランスミッションは、フォルクスワーゲンが PHEV 専用に開発した 6 速 DSG を採用した。

◇これはエンジン側の遮断用クラッチと DSG 内部の 2 つのクラッチの合計 3 つのクラッチがある。

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◇シフトレバーが「D」レンジにあって、ドライバーがアクセルから足を離すと、システムがエンジン側の遮断用クラッチを自動的に切って、TSI エンジンをドライブアクスルから切り離し、エンジンを完全に停止させて惰性走行(コースティング)モードになって燃料消費を抑える。

◇エンジンを再始動するときには、遮断クラッチを締結。一方、シフトレバーが「B」レンジにある場合、アクセル操作と連動して、積極的にエネルギーを回生し、駆動用バッテリーに充電する。

複数のモード選択で、多彩な走行環境へ対応。さらにドライバーニーズにも応えていく

◇「Golf GTE」専用のドライビング プロファイル機能。「Golf GTE」には専用のドライビング プロファイル機能を持っている。ドライバーは基本的に、「E」、「HV」、「GTE」という 3 つのモードのいずれかを自由に選択して走行することができる。

◇「Golf GTE」では、イグニッションを ON にすると、システムは自動的に「E」モードを選択し、EVとして電気モーターの駆動力だけで走り始める。「E」モードの航続可能距離は最大で 53.1kmだ。

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◇EV 走行を続け、バッテリーの充電量が低下、あるいは、より大きな駆動力を求められると、システムは自動的に「HV」モードに切り替える。

◇「HV」モードでは、TSI エンジンと電気モーターを状況に応じて別々、あるいは同時に駆動して効率の良い HV走行を行う。( *4) 国土交通省審査値。

◇「E」、「HV」、「GTE」モードの切り替えは、シフトレバーの左側にある「E」と「GTE」ボタンで操作する。

◇初期設定の「E」モードでは EV 走行するが、走行中に、この「E」ボタンを押すことで、瞬時に「HV」モードと「E」モードを切り替えることができる。

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◇「HV」モードにはもう一つの機能として、「バッテリー
チャージ」モードがある。これは、積極的に駆動用バッテリーを充電したい場合にのみ使用する。

◇「バッテリーチャージ」モードの選択方法は、「E」、「HV」、「GTE」がボタンひとつで選べるのに対して、センターコンソールの純正インフォテイメントシステムの画面からこの機能を呼び出して選択する。(駆動用バッテリーが満充電の時には選択できない)

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◇「GTE」ボタンを押すと、1.4 リッターTSI エンジンと電気モーターが同時に作動して、いつでも最大のパワーが得られる。同時にアクセルの反応、シフトタイミング、パワーステアリングのアシスト量が、スポーティになり、エンジン特性もより性能重視のセッティングになる。

 調整可能なエネルギーの回生レベル
「Golf GTE」は、エネルギー回生のレベルを 2 段階(D もしくは B)で調整することができ、DSG のシフトレバーを動かすことで、回生レベルを切り替えることができる。

「D」レンジの場合、コースティング(滑走)を基本として、
状況により緩やかな回生も行う一方、「B」レンジでは、つねに最大の回生力が得られる。これにより、頻繁にブレーキ操作をしなくても、アクセル操作だけで車速を調整しながら走れる。

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外部からの充電(200V)
外部からのバッテリー充電は、フロントグリル中央にある VW バッジの背後に設置した充電ソケットを介して、簡単に充電することができる。車載のインフォテイメントシステムもしくは“Car-Net e-Remote”のアプリであらかじめ出発時刻をセットしておけば、そこから逆算して適切なタイミングで充電をはじめ、出発
までにバッテリーを満充電にすることができる。200V の家庭用電源を使用した場合、満充電に要する時間は約 3 時間ほどだ。

エクステリア
「Golf GTE」のエクステリアとインテリアは、フォルクスワーゲンの「e-mobility」モデルシリーズを視覚的にイメージさせるブルーのアクセントを用いて、スポーツモデルの「Golf GTI」とも関連性を持たせるようなパーツを随所に採用している。

 

また、C 字型のフロント LED ランプは、フォルクスワーゲンの電気駆動システムを採用したモデルシリーズの一員であることを主張する。ブルーのアクセントは、「Golf GTI」同様、左右のヘッドライトまで伸び、ラジエーターグリルの水平バーのほかにも「GTE」エンブレムやフロントグリル中央の VW バッジ(縁取りがブルー)、さらには、ブレーキキャリパーまで統一させている。

加えて、C 字型のランプ、デュアルヘッドライト、ウインカー、パーキングライト、リヤのテールランプ、ライセンスプレートの照明などに、電力消費量の少ない LED を採用している。

インテリア
インテリアも同様に、シートのチェック柄やステアリングホイールとシフトレバーのステッチなどに、統一してブルーのアクセントを取り入れている。

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そのほか、専用のドアシルプレートとドアトリムのイルミネーションもブルーに光る。「Golf GTI」と似たタータンチェックのスポーツシートとブラックのデコラティブパネルは、スポーティでエクスクルーシブな雰囲気を強調。

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その一方で、パワーメーターを備えた「GolfGTE」専用のインストルメントパネルは、最新の電気駆動システムを備えたクルマであることをドライバーにアピールしている。

 専用機能を備えた「GTE」専用の純正ナビゲーション システム“Discover Pro”
「Golf GTE」は、SSD ナビゲーションシステム付の純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”を標準装備した。

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通常の“Discover Pro”と異なり、これには、その時の残存電気量で EV 走行できる範囲(距離)を 360°で表示する「レンジモニター」を搭載。さらに、走行中のエネルギーの流れを示す「エネルギーフローインジケーター」や、走行時間に占める EV 走行の割合を表示する「ゼロエミッションディスプレイ」、出発時間と充電時間をプログラムできる「e マネージャー」など、「Golf GTE」の専用機能が追加されている。

新サービスの“Car-Net e-Remote”
2015年11月から、「Golf GTE」のユーザー向けに“Car-Net e-Remote”のサービスを開始する予定。

これを利用すると、手持ちのPC、スマートフォン、タブレット端末などを使って、離れた場所からバッテリーの充電予約や出発前のエアコン設定(乗車前に“ON”にして室内温度を快適にしておく)などを行えるようになり、夏日や真冬の出発時に活用できる。

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「Golf GTE」の主要諸元など
モデル Golf GTE
全長×全幅×全高:4,265×1,800×1,480 mm
ホイールベース:2,635 mm
車両重量:1,580<1,610>kg
エンジン:
種類 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ(4 バルブ)
排気量:1,394 cc
最高出力:110kW(150PS)/ 5,000~6,000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/ 1,500~3,500rpm
電動機:
・定格出力 55kW
・最高出力 80kW(109PS)
・最大トルク 330Nm(33.6kgm)
駆動用バッテリー:
・種類 リチウムイオン電池
・総電圧 352V
・総電力量 8.7kWh
トランスミッション:6 速 DSG
駆動方式:FF
ハイブリッド燃料消費率(*5):23.8km/L
充電電力使用時走行距離(*6):53.1km
価格(税込):¥4,990,000
< >は電動パノラマスライディングルーフ装着車
(*5) JC08 モード、国土交通省審査値( *6)プラグインレンジ、国土交通省審査値

主な標準装備
【安全性】
・Start/Stop システム/ブレーキエネルギー回生システム(BlueMotion Technology)
・プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”(シティエマージェンシーブレーキ機能付)
・レーンキープアシストシステム“Lane Assist”
・プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
・ポストコリジョンブレーキシステム
・ドライバー疲労検知システム“Fatigue Detection System”
・フロントエアバッグ(運転席/助手席)、ニーエアバッグ(運転席)、サイドエアバッグ(前席/後席)、
カーテンエアバッグ

【機能性】
・ドライビングプロファイル機能
・アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)
・リヤビューカメラ“Rear Assist”
・LED ヘッドライト(オートハイトコントロール機能、LED ターンシグナル付)
・Volkswagen 純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”、ETC2.0 対応車載器
・フルカラーマルチファンクションインジケーター
・インテリアアンビエントライト/フットウェルランプ(前席)
・2 ゾーンフルオートエアコンディショナー
・スマートエントリー&スタートシステム“Keyless Access”
・GTE 専用レザー3 本スポークマルチファンクションステアリングホイール
・GTE 専用エクステリア(フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー)

オプション装備と価格(税込)
・DCC パッケージ ¥216,000
* アダプティブシャシーコントロール“DCC”
* 225/40 R18 タイヤ/7.5J×18 アルミホイール(5 ダブルスポーク)

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・セーフティパッケージ ¥108,000
* ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)
* リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
* パークディスタンスコントロール(フロント/リヤ)/オプティカルパーキングシステム

・レザーシートパッケージ ¥270,000
* パワーシート(運転席、8 ウェイ)、パワーランバーサポート(運転席)、シートヒーター(運転席/助手席)

・電動パノラマスライディングルーフ(サンシェード、UV カット機能付) ¥129,600

・有償オプションカラー(オリックスホワイト マザーオブパールエフェクト) ¥64,800