空飛ぶF1が大阪市街の空を駆け抜ける「エアレースX」が開催される

AR(拡張現実)を取り入れた次世代の空のモータースポーツ〝AIR RACE X(エアレース・エックス)2025年シーズン最終戦〟と銘打ち「エアレース X 2025 積水ハウス 大阪うめきたデジタルレースin グラングリーン大阪&グランフロント大阪」が9月6日(土)、秋晴れの大阪市街で多くの観客を集めて開催された。

「エアレース X 2025 積水ハウス 大阪うめきたデジタルレース」は、関西初のAR観戦イベントとして開催。グラングリーン大阪とグランフロント大阪を舞台に、都市の空が一日限りのサーキットへと変貌。

最高時速400kmで駆け抜けるレース機の姿に、観客は釘付け。両会場の観戦エリアには多くの人々が集まり、次世代の観戦スタイルを体感した。そんなレースを空間レイヤープラットフォーム「STYLY」を通じてスマートフォンやタブレットを通じて都市空間にARで出現する“空飛ぶレース機”を観戦できる新スタイルのモータースポーツ体験となった。

2025年シーズンのレースは、初のシリーズ連覇に挑む室屋義秀選手(日本/LEXUS PATHFINDER AIR RACING)、その背中を追う挑戦者パトリック・デビッドソン選手(南アフリカ/Team 77)、そして新星アーロン・デリュー選手(オーストラリア/Aarron Deliu Racing)の三人が、順位を目まぐるしく入れ替えながら緊迫の戦いを繰り広げてきたが、遂に大阪・うめきたでの最終戦で決着を迎えた。

しかも会場には、西日本初公開となる本物のエアレース機の展示に加え、シリーズチャンピオンを争う室屋選手達も登壇。観客との交流やトークショーで大きな盛り上がりを見せた。併せてZ世代アーティスト(茉ひる・下北姫菜・NOCO)による音楽ライブ、REG☆STYLE率いるダブルダッチ&ストリートスポーツ「AIR RACE X JAM」、親子向けワークショップなど多彩なコンテンツを展開。家族連れから若年層まで幅広い層が楽しめる都市型イベントとなり、テクノロジーが融合させた未来型スポーツ観戦の可能性を提示した。

(c) AIR RACE X

そんなAIR RACE Xは、先の4月に行われた第1戦(福島リモート)の予選でパトリック選手が1位、室屋選手が2位。決勝でも同順位となり、パトリック選手が開幕戦を制した。室屋選手は2位発進、デリュー選手は初出場ながら5位に入り、ルーキーとして強烈な印象を残した。

(c) AIR RACE X

続く第2戦(INFINITE SKY、7月)では、予選でデリュー選手が1位という大躍進を果たし、室屋選手が2位、パトリック選手が3位という結果に。準決勝で室屋選手がパトリック選手を破ると、決勝でもデリュー選手を抑えて今季初優勝。デリュー選手が2位、パトリック選手が3位となり、シリーズランキングは室屋選手が首位、パトリック選手が2位、デリュー選手が3位に浮上。この時点で、年間王者を争う“三つ巴”の様相が一気に高まった。

予選結果
(c) AIR RACE X

そして大阪で迎えた最終戦は予選から白熱。予選1位のデリュー選手を追う室屋選手とパトリック選手が準決勝で激突。激戦を制したパトリック選手が決勝でも勝利し、最終戦優勝と同時にシリーズランキングを逆転。見事、2025年シーズンの年間チャンピオンに輝き、終盤にはシリーズ表彰式も行われ、2025シーズンの幕を閉じた。

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最終戦 公式結果
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1位(28pt):パトリック・デビッドソン(Team 77)
2位(26pt):アーロン・デリュー(Aarron Deliu Racing)
3位(20pt):室屋義秀(LEXUS PATHFINDER AIR RACING)
4位(12pt):マルティン・ションカ(Red Bull Team Sonka)
5位(10pt):エマ・マクドナルド(Beyond Gravity)
6位(8pt):ミカ・ブラジョー(#11 Racing)
7位(6pt):フアン・ベラルデ(Team Velarde)
8位(4pt):ペトル・コプシュタイン(Kopfstein Racing)

(c) AIR RACE X

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2025シリーズ 最終順位
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1位(79pt):パトリック・デビッドソン(Team 77)
2位(73pt):室屋義秀(LEXUS PATHFINDER AIR RACING)
3位(62pt):アーロン・デリュー(Aarron Deliu Racing)
4位(40pt):マルティン・ションカ(Red Bull Team Sonka)
5位(22pt):エマ・マクドナルド(Beyond Gravity)
6位(22pt):フアン・ベラルデ(Team Velarde)
7位(20pt):ペトル・コプシュタイン(Kopfstein Racing)
8位(20pt):ミカ・ブラジョー(#11 Racing)

(c) AIR RACE X

大会公式結果

最終戦・予選放送
https://youtu.be/6H-UFM5JAes

最終戦・決勝トーナメント放送
https://youtu.be/lqDPjIZXpzk

都市とテクノロジーが融合した「新しい観戦のかたち」

かつて「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」は2003年から世界21か国35都市で開催され、世界的なモータースポーツイベントとして高い人気を誇った。

2019年まで開催された後、シリーズ終了を受け、室屋義秀選手らが発起人となり、新たなエアレース「AIR RACE X」が誕生した。「AIR RACE X」は、世界最高峰のパイロットが時速400km・最大12Gの極限下で競う新時代のモータースポーツ。

より具体的には、各パイロットが風速や高度などの統一条件下で決められた現実の設定コースを、リアル飛行機を使ってアタック。そこで得られたデータを特定の場所に持ち寄ることで、AR(Augmented Reality、拡張現実)と組み合わせて競うスタイルを採るリアル X デジタルを複合させた競技。

最新技術を活用した革新的な競技スタイルを確立し、2023年に渋谷で初開催。2024年には初のシリーズ戦を実施し、室屋選手が初代チャンピオンに輝いた。

従ってAIR RACE Xは、最先端テクノロジーを駆使して都市の風景をサーキットへと変える世界初の都市型モータースポーツシリーズという趣向だ。大阪大会は、その象徴的な一日となり、スポーツの新しい観戦スタイルとして大きな注目を集めた。

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開催概要
大会名称:エアレースX2025 積水ハウス 大阪うめきたデジタルレースin グラングリーン大阪&グランフロント大阪
日  程:2025年9月6日(土)11時~18時
開催場所
【AR観戦会場】グラングリーン大阪(うめきた公園)
【連携パブリックビューリング会場】
大阪・関西万博夢洲会場内・ポップアップ北ステージ
観戦方法
AR観戦(STYLYアプリを使用/公式観戦エリアにて体験可能)
公式YouTubeチャンネルでの配信
主  催:AIR RACE X / AIR RACE X 2025大阪大会実行委員会
共  催:グラングリーン大阪・グランフロント大阪
タイトルパートナー:積水ハウス株式会社
ゴールドパートナー:LEXUS
ブロンズパートナー:株式会社フジタ
XRアライアンスパートナー:株式会社STYLY(スタイリー)
クールスポットパートナー:ダイキン工業株式会社
メディアパートナー:株式会社クロスアーキテクツ(MetaStep Magazine)
後  援:FM802
観戦イベント特設サイトhttps://www.airracex.com/osaka2025/



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