SUBARUは11月21日、次世代アイサイト向けのSoC(System on a Chipの略)開発に於いて、第三者認証機関SGS-TÜV Saar GmbH(瑞西の検査・認証企業SGSと独・技術検査協会TÜV Saarが共同設立した合弁企業)が認定する、自動車向け機能安全に関する国際規格「ISO 26262」認証を取得したことを明らかにした。
*写真・左:SGSジャパン代表取締役の顔立新氏。右:SUBARU執行役員CDCOの柴田英司氏
今認証では、半導体のソフトIP(半導体の機能を定義するための設計情報)がASIL-C(Automotive Safety Integrity Level/自動車安全水準の略)に認定された。
なお、日本国内での完成車メーカーによる、半導体領域における「ISO 26262」のASIL認定取得は、本件が初事例となる。
スバルは、開発中の次世代アイサイトで最先端のAI推論性能や超低遅延の演算処理を低コストで実現するために、AMD社製のSoC「Versal™ AI Edge Series Gen 2」を採用し、当該SoCのカスタマイズに向けた回路設計を進めているという。
当該SoCのASIC(Application Specific Integrated Circuit/特定用途向け集積回路の略)部分は、ステレオカメラによる認識およびAI推論処理に特化した自社開発のSUBARU専用回路で構成しており、その領域のソフトIPがこの度、認定を取得した。
SUBARUは、総合安全思想(自車衝突による歩行者・自転車等の死亡事故ゼロを目指す考え方)のもと、アイサイトをはじめとする先進技術を、半導体やソフトウェアといった知能化領域における協業や内製の強化によって進化させ、2030年の死亡交通事故ゼロ*9の実現を目指します。

