GM、8月の米国内EV販売が月間記録を更新

米ゼネラルモーターズ・カンパニー( GM / 本社:米ミシガン州デトロイト市、CEO:メアリー・T・バーラ )は、この8月に自社EVの月間販売記録を更新した。

米国に於ける電動車の販売台数増は、連邦EV税額控除の期限切れを前に顧客が購入を急いだため、8月の月間販売台数として過去最高を記録した。

なかでもGMは、シボレー、キャデラック、GMCを合わせた電動車の販売台数が2万1000台を超え、シボレー・エクイノックスEV、 キャデラック・リリック、 GMCシエラEVといった車種への強い購入需要に支えられ、EV販売台数で引き続き好調を維持。結果、8月はEV販売で過去最高の月となった。

GMでは、この流れは同社に大きな利益をもたらし、競合他社を凌駕する業績を達成できたのは、自社チームの車両投入戦略が候を博したことと、個々地域ディーラーの貢献のお陰だと感謝の意を述べた。

この流れは9月も続き、堅調な需要推移が見込まれる一方で、以降の動向が課題だ。と言うのは先の米国政府による税額控除が9月30日に終了するため、来四半期のEV販売は間違いなく減速し、市場が正常化するまでには数ヶ月掛かることが予測されるからだ。

その間、EV市場は夏の先食いの反動で縮小すると想定される。従って同社は生産調整でこれに対応する構えだ。但しそれでも、GMがEV市場シェアを拡大​​し続けることができる見通しとしている。

そうした経営内容ついてGMで電動車並びにGMCブランドの責任者を務めるダンカン・アルドレッド上級副社長は、「EV事業に係る将来に向けた我々の自信は、そのポートフォリオにあります。米国IRA(インフレ抑制法)導入以前、最も好調だったセグメントは手頃な価格のEVと高級車であったためです。

そして今、キャデラック、シボレー・エクイノックスEV、そして近々発売予定の新型シボレー・ボルトで、これらのEV需要に応えています。

併せてシボレー、GMC、GMCハマーのピックアップトラックとSUVは、そのスタイルとパフォーマンスで、今後も米自動車産業界をリードすることができるでしょう。

一方EVセグメントでは、競争相手は製品の製造計画を大幅に縮小しており、これにより、この夏、当該市場で見られた過剰生産や不合理な値引きの多くが終結すると見ています。

対してGM Energy、EVGo、IONNAなどの公共急速充電ネットワークは供給網を拡大していることで、ロードトリップ(road trip/自動車を利用した長距離旅行)は、日を追う毎に容易になりつつあるため、これらはEVの長期的な普及促進に貢献することでしょう。

実際、年末までに当社のEVユーザは、全国で65,000か所以上の公共急速充電ベイをご利用頂けるようになり、来年末には80,000か所以上、2027年末には100,000か所以上に増加すると予想しています。これは僅か3年で50%以上の増加となっています。

このようにアフターマーケットが、新たなEVの市場開拓に貢献してくれているなかで、その下支えとなる内燃機関(ICE)車の車両ラインナップは、EV専業メーカーにはない柔軟性と収益性を我々にもたらしてくれるでしょう。

10月1日に発表する第3四半期の売上実績で、その成果を実感して頂ける筈です。当社は今秋に向けた勢いを保っており、第3四半期の売上実績は、フルサイズピックアップとフルサイズSUVに於けるリーダーシップの維持、そしてその他のSUVセグメントに於ける力強い成長軌道に乗っています。

従って今後の販売実績を株主の皆様にお伝えできることを楽しみにしています」と結んでいる。

 
 




 
 

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