ホリバMIRAと英国及び欧州に於ける技術開発と実用化を加速
自動運転の民主化を目指すティアフォー
( TIER IV / 本社:東京都品川区、代表取締役 執行役員 CEO:加藤真平 )とHORIBAグループの自動車エンジニアリング及び試験事業を担うホリバMIRA社
( 本社:英国ナニートン市、マネージング・エグゼクティブ ロシン・ホプキンズA )は11月25日、英国を含む欧州での自動運転技術の開発と実用化を加速させるための協業プロジェクトを開始した。
*写真は、ホリバMIRAの施設内でティアフォーの自動運転車両を走行させる様子
両社は協業を通じ、ホリバMIRAは自社施設およびエンジニアリングの専門知識を提供。対してティアフォーは自動運転技術及び車両の展開を目指していくという。
より具体的には、そうした取り組みの第一弾としてホリバMIRAが英国に拠点を置く欧州最大級のモビリティおよびテクノロジー分野の研究開発拠点「MIRA Tech Park」にあるテストコース「Proving Ground」を利用して自動運転バスの実証を開始する。
これを受けてティアフォーは、自動運転システム、自動運転レベル4の基準に準拠した電気自動車の小型バス「Minibus 2.0」、各種センサー、運用支援など、ソフトウェアとハードウェアの一式を提供する。
一方のホリバMIRAはそれらの安全性評価や法規制・運用要件への適合におけるエンジニアリング支援を行い、現地での自動運転バスの社会実装を促進させていく。両社は同取り組みを通じて、「MIRA Tech Park」で数年以内に自動運転レベル4での運用を目指す。
そんな両社は、自動運転技術を誰もが利用できるものとして普及させ、安全かつスマートで持続可能な社会の実現に貢献していきたいとするビジョンを共有している。
例えばティアフォーは、レベル4の自動運転車両を日本で多数展開してきた実績を有しており、同社の自動運転システムは、オフロードのダンプトラックや工場内の物流に用いる車両など、幅広い用途に使用されてきた。
そこで今プロジェクトでホリバMIRAは、同実績を背景に「MIRA Tech Park」を活用した顧客向けデモなどのプロモーション活動を通じ、英国及び欧州の自治体、交通事業者、自動車メーカーに向けて、ティアフォーの先進技術と運用知見を広く展開していきたいとしている。
加えてホリバMIRAを支えるHORIBAグループとしても、この協業を通じてモビリティビジネスの新たな成長に取り組むと共に、自動運転技術の発展と社会実装を積極的に支援していきたい考えだ。
今プロジェクトに係る両当事者企業からのコメントは以下の通り
ティアフォー 執行役員 COO 三好航氏
自動運転の民主化をビジョンとするティアフォーにとって、今回のホリバMIRAとの協業は、英国および欧州における自動運転技術の実用化を加速させるために非常に重要なものとなります。
ティアフォーの先進的な自動運転ソフトウェアと、ホリバMIRAの高品質なエンジニアリングと検証技術を組み合わせることで、安全で信頼性が高く、地域のニーズに応じた持続可能なモビリティソリューションの実現を加速させることを目指します。
ホリバMIRA 事業開発・営業責任者 アラスター・エヴァンソン氏
ホリバMIRAでは、過去数年間に亘り自動運転車両技術への大規模な投資を行い、安全性が担保された自動運転技術の普及と、英国を含む欧州全域への展開を支援してきました。
今回のティアフォーとの協業は、当社がこの分野のイノベーションを支援するというコミットメントの中での最適な選択であり、欧州の環境に合わせた技術の現地化に必要なエンジニアリングおよび、試験の専門知識を提供し、大きなシナジーを発揮できることを嬉しく思います。
