パナソニック、自動車環境等での高品位な音響体験を目指しベルリン・フィルと技術開発協業契約を締結


パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏、以下、パナソニック)は、2016年12月28日にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(以下、ベルリン・フィル)と「高品位なコンサート体験を目指した技術開発の協業に基本合意」について正式契約を締結。本日2017年1月1日より協業を開始する。

双方は先の2016年8月31日に、「高品位なコンサート体験を目指した技術開発の協業に基本合意」について締結協議を進めていたが、今後は、具体的に4K・HDR・ハイレゾ技術を用いてコンサートホールでのプレミアムなライブ体験を、家庭や車室内で実現することを目指す。

協業の具体的内容としてパナソニックは、ベルリン・フィル(※1)のホールおよび映像スタジオに、4K・HDRに対応した最先端の放送用カメラやミキサー、モニターなどの機材を2017年7月から納入を開始。

ベルリン・フィルは、これらの機材を用いて撮影、編集した4K・HDRの高品位なコンサート映像を、2017/2018コンサートシーズンより、インターネット・コンサート映像配信サービス「デジタル・コンサートホール(※2)」を通じて全世界に配信し、多様な消費者環境に於いて臨場感あふれるライブ体験を提供していく。

また、さらにパナソニックおよびテクニクスの映像・音響関連機器を用いた、より進化した高品位なコンサートホールの音再現に向けての協業も推進していく。

一方パナソニックは、音の録音、編集、再生、評価までの一連の工程で、ベルリン・フィルの子会社であるベルリン・フィル・メディア(※3)の知見を得ながら、演奏者の意図を忠実に再現する技術を一層進化させていく。

加えてプライベートな娯楽空間となり得る自動車の室内環境に於いても、コンサートホールにいるような視聴体験を実現すべく、協業に取り組む。

この活動開始を前にパナソニックでは、「両者は協業を通じて、家庭や車室内など、より身近な生活空間に於いて高品位なコンサートホール体験を実現し、世界中のお客様に新たな感動をお届けすると共に、映像・音響文化の更なる進展に貢献していきます」とコメントしている。

(※1) 【ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団】
1882年創立のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、世界で最も重要なオーケストラに数えられる。過去の首席指揮者は、伝説的巨匠指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド等。

2002年には、サー・サイモン・ラトルが同ポストに就任し、教育プログラムを大々的に導入した。ドイツ銀行がサポートするこのプロジェクトは、新しい聴衆の開拓に貢献している。詳細は、< http://www.berliner-philharmoniker.de >を参照されたい。

(※2) 【デジタル・コンサートホール】
「デジタル・コンサートホール」は、ベルリン・フィルのコンサート映像をネット上で配信するストリーミング・サービスである(有料)。現在アーカイブには、400本以上のコンサート、1000曲を超える楽曲がアップされている。

この8月に開幕した2016/17年シーズンには、50回以上のライブ中継が予定され、世界中に中継される。

これに加え、教育プログラムの映像、ベルリン・フィル関連のドキュメンタリー、250本を超えるアーティスト・インタビューが視聴可能となっている。詳細は、< http://www.digitalconcerthall.com >を参照されたい。

(※3) 【ベルリン・フィル・メディア】
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、メディア事業を推進するために設立した子会社である。