NFFとポルシェ、国際美術展で建築インスタを発表

ノーマン・フォスター財団(NFF)とポルシェは、ヴェネチア・ビエンナーレ(のビエンナーレ・アーキテットゥーラ2025)に於いて水上および陸上でのeモビリティへの架け橋となる建築インスタレーションを発表した。

この建築インスタレーションは、5月10日から11月23日まで公開される。

NFFは英国の建築士、ノーマン・フォスター卿が1999年に設立した財団(理事長を務める)。彼を代表する建物は1985年に完成した香港の「香港上海銀行・香港本店ビル」などがある。

マドリードを拠点とするNFFは、自らで学際的な思考と研究を推し進める他、次世代が未来を予測できるような建築物やフィールドワーク、都市計画などをワークショップ、フォーラム、奨学金制度などを介して支援している。

今回、NFFとポルシェは2025年建築ビエンナーレの一環として開催される「夢の芸術」展の第8回で、夢をテーマにしたインスタレーションを公開。

この全長37メートルのインスタレーションは、「ヴェネツィアの水路への入り口」と題され、アルセナーレ・ビエンナーレのアームストロング・ミッチェル油圧クレーンの隣に設置された。

同インスタレーションは、NFFの建築家とポルシェのデザイナーが協力して、都市のモビリティの未来について取り組み、ヴェネツィアの交通ハブのビジョンを表現した珍しい建造物を生んだ。

ポルシェでは、「伝統と革新の間で非常に厳しい緊張関係にあるブランドであり続けます。

これは、私たちデザインチームが、アイデンティティとオーセンティシティという観点から、どのように戦略的にブランドの未来を形作ることができるかという問題に平素より取り組んでいることを意味します。

ノーマン・フォスター卿とそのチームとの交流は、非常に貴重なインスピレーションの源です。純粋な車両デザインの枠を超えた視点は、ブランドの一貫性を保ちながらも未来志向の方向性にとって重要な推進力を与えてくれます」と語った。

一方でノーマン・フォスター卿は、「夢を見ることは、無限の可能性への感覚と、まだ存在しないものを想像する勇気を呼び覚まします。

それは、一見克服不可能に見える課題に対して、大胆な解決策を想像することです。このプロジェクトに於いて、夢を見るということは、歴史的建造物の保存と先進的なモビリティが共存するヴェネツィアを想像することを意味します。

私たちは、過去を尊重しつつ未来を受け入れる都市革新の青写真を描き出しました」と述べた。