三菱ふそう、KD輸出部品倉庫を新子安へ移転

レイアウト最適化や作業自動化でコスト削減・業務効率改善

ダイムラートラック社(89.29%)と三菱グループ各社(10.71%)が出資する三菱ふそうトラック・バス( MFTBC )は5月6日、ノックダウン( KD = 車両部品を輸出し現地で完成車を組み立てること )輸出部品倉庫( 川崎市川崎区東扇島 )を、横浜市新子安地区へ移転させ「新子安グローバルロジスティクスセンター」としての稼働を開始した。

新子安グローバルロジスティクスセンターは、三井不動産、ENEOS不動産が開発した「MFLP 横浜新子安(横浜市鶴見区生麦)」に所在。そこで地上5階建て・延べ床面積約12万㎡の倉庫全体を貸借した。

この移転により、輸出港との距離が短縮されることで物流コストの削減に繫がる他、レイアウトの最適化や梱包仕分け作業の自動化を行い作業効率を向上させていく。

元々KD輸出部品倉庫が所在していた東扇島拠点は、1991年の操業開始以来、20を超える海外市場に向けてKD部品を輸出してきた。

輸出先には、MFTBC 最大の輸出市場であるインドネシアや台湾も含まれる。操業開始以来、東扇島から輸出した車両の数は、2025年4月末までに約220万台に上った。

<FUSO 車両の KD 組み立て工場>
トルコ、サウジアラビア、エジプト、モロッコ、インドネシア、台湾、パキスタン、ケニア、南アフリカ、マレーシア、ベトナム