メルセデスAMGは今夏、ブラッド・ピットとダムソン・イドリスの主演作として封切られる「F1」の上映映画公開に先駆け、フォーミュラ1®マイアミグランプリで、特別仕立てのAMG GT 63 4MATIC+を「APXGPエディション」として仕立てた52台限りの限定生産車を発表した。
この車は、映画上に於ける架空のレーシングチーム、「PXGPフォーミュラ1®チーム」の経営姿勢、クルマ造り、チーム作りに於けるコンセプトデザインを忠実に再現したもの。元々メルセデスAMG GTは、ダイナミックな走行特性と、日常生活域での使用で全く制限のない実用性を兼ね備えたクルマだ。
一方で今回、国際市場でデビューする映像作品「F1」は、ブラッド・ピットがF1®に復帰する元ドライバーを演じ、ダムソン・イドリスが架空のレースチームAPXGPのチームメイトを演じるというストーリー。
この作品は、本物のモータースポーツチームが、同じくプロフェッショナルを自負する強豪たちと実際に競い合うリアルなグランプリシーンの週末を舞台に撮影され、Apple Original FilmsとWarner Bros. Picturesの公式プロモーションパートナーとしてメルセデスAMGは、F1®チームのノウハウや、現行ポートフォリオから高性能車両やスポーツカーモデルを提供して、映画クルーを積極的にサポートした。
俳優陣ではアカデミー賞ノミネートのケリー・コンドン、アカデミー賞受賞者のハビエル・バルデム、エミー賞受賞者のトビアス・メンジーズ、エミー賞ノミネートのサラ・ナイルズ、キム・ボドニア、サムソン・カヨなど、豪華キャストが出演。
映画監督は(トップガン マーヴェリックを手掛けた)ジョセフ・コシンスキーが監督・製作を務め、ジェリー・ブラッカイマーとチャド・オマーン(ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ)が共同プロデューサーを務めた。
他にも同映画に関わったプロデューサーは、プランBエンターテインメントのブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーなど大物揃いだが、それよりも大物なのが現役F1ドライバーで累積チャンピオン記録も持つルイス・ハミルトン(ドーン・アポロ・フィルムズ傘下)だ。
結果、この作品は10のF1チームとドライバー、FIA、そしてレースプロモーターを含むF1®コミュニティと共同で制作された上にCopperのCEO、ペニー・タウもエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。
そんな「F1」は、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズによって世界中の劇場およびIMAX®で配給され、北米の劇場では2025年6月27日に公開。国際的には2025年6月25日から公開される予定だ。
さて今回の特別仕様車は「メルセデスAMG GT」をベースに、セミアクティブロール安定化機能付きAMGアクティブライドコントロールサスペンション、標準装備のリアアクスルステアリング、アクティブエアロダイナミクスなどのハイテクコンポーネントにより、ドライビングプロファイルを更にシャープに仕立て上げた。
またこのスポーティクーペは、完全可変式のAMGパフォーマンス4MATIC+全輪駆動により、そのパワーを余すことなく路面に伝える。
430kW(585馬力)のAMG 4.0リッターV8ツインターボエンジンとの組み合わせにより、最高レベルのドライビングエクスペリエンスを実現する。
洗練された接着アルミニウムボディ構造を採用したAMGスポーツカー独自のアーキテクチャーは、2+2シーター構成を実現。このクラスのスポーツカーとしては、ドライバーと乗員に広々とした空間と、十分なラゲッジスペースを提供する。
メルセデスAMGでは、「映画は、架空のAPXGPチームと現実世界のF1®を巧みに融合させています。スリリングなストーリーとリアルなレース映像は、映画ファンの心を躍らせるでしょう。
併せて私達は、ダイナミックなAMG GTをベースとする高性能車を、この晴れやかな舞台で披露できることを大変嬉しく思います。限定版のAPXGPエディションでは、AMGの興奮と映画の傑作F1を融合させたGTを限定製作することになります」と話している。
またメルセデスAMG GmbH取締役会会長でメルセデス・ベンツGクラスおよびメルセデス・マイバッハ部門責任者でもあるミヒャエル・シーベ氏は、「僅か52台限定のAPXGPエディションは、映画を忠実に再現し、APXGPエディション専用の特別塗装が施されています。
F1®映画のマシンの塗装をモチーフにしたAPXGP仕様の数々のデザインは、細部に至るまで手作業で丹念に施されています。
AMG専用ラジエーターグリルのフレーム、フロントフェンダー(チェッカーフラッグデザイン)、サイドスカート、リアエプロン、ディフューザーブレードにはゴールドのアクセントが施されています。また21インチクロススポークAMG鍛造ホイールもマットレースゴールドに塗装されています。
標準装備のAMGセラミック高性能コンポジットブレーキシステムは、フロントに6ピストン固定式キャリパー、リアに1ピストンフローティングキャリパーを配し、ブラックのブレーキキャリパーが力強いコントラストを生み出します。
標準装備のAMGエクステリア・カーボンファイバー・パッケージは、フロントスプリッター、サイドシルのトリムストリップ、ディフューザー、リアウイングに高品質カーボンファイバーを採用。
更にパノラミックガラスルーフ、トランクリッドに固定式リアウイングを備えたAMGエアロダイナミクス・パッケージも含まれ、AMGナイトパッケージIIは、「APXGPエディション」の個性的な外観をさらに引き立てます。
ラジエータートリム、AMGクレスト、タイポグラフィ、リアのメルセデススターなど、ブラッククローム仕上げを採用。AMGロゴが入ったシルバークローム仕上げのAMGフューエルフィラーキャップも、このエディションの特別なステータスを強調しています。
インテリアも、レースゴールドのディテールが数多く採用されています。標準装備のAMGパフォーマンスシートは、ブラックのナッパレザー/マイクロカットマイクロファイバーで覆われ、ゴールドカラーのトップステッチでカスタマイズされています。
ゴールドカラーの糸を使用したカーボンファイバー製AMGトリムエレメントは、ブラックの12時のマーキングとレースゴールドカラーのトップステッチが施されたマイクロカットマイクロファイバー製のヒーター付きAMGパフォーマンスステアリングホイールと調和しています。
このステッチは、ドアパネル、インストルメントパネル、センターコンソールにも施されています。AMGのレタリングが入ったMANUFAKTURドアシルトリムは、ブラックアルマイト処理され、ゴールドに照明が灯されます。ブラックベロアのAMGフロアマットには、レースゴールドでAPXGPロゴが刺繍されたレザーパッチが付いているスペシャルモデルとなります」と紹介している。