2024年度自動車アセスメントによる評価結果公表第5弾
国土交通省とナスバ
( 独・自動車事故対策機構 )が自動車の安全性能を評価・公表する「自動車アセスメント」に於いて、ホンダFREED( フリード )の評価試験を行った結果を公表した。
自動車アセスメントは2024年度より、交差点に於ける事故に対応した「衝突被害軽減ブレーキ」の評価、相手車への影響も考慮した「新オフセット前面衝突」の評価等を新たに導入( 評価内容の変更に伴い配点の変更がある )すると共に、交通標識認識システム(TSR)に関する情報提供( ナスバHPの評価結果ページに掲載 )を始めている。
それらの結果、ホンダフリードは、「予防安全性能評価でAランクを獲得」、「衝突安全性能評価でBランクを獲得」、これらの評価結果から5段階中上から2番目に高い評価である「★★★★☆」( 4つ星 )を獲得した。
評価結果の見方については以下の通り
【総合評価】
「総合評価」は、 「予防安全」 、 「衝突安全」及び「事故自動緊急通報装置」の総合得点で決まる★の数で表され、★の数が多いほど総合的な安全性能が高いことを表す。
総合評価は、 「★★★★★」から「★」までの5 段階となっている。パーセントは予防安全( 85.8 点満点 ) 、衝突安全( 100 点満点 )及び事故自動緊急通報装置( 8点満点 )のそれぞれの評価の得点を全て合計したときの満点( 193.8 点 )に対する得点率を表している。
【予防安全】
予防安全性能評価の合計得点をもとに、高い方の A ランクから E ランクまでの 5 段階で表している。パーセントは満点( 85.8 点満点 )に対する得点率を表している。
「自動車安全性能 2024」より、交差点に於ける事故に対応した「衝突被害軽減ブレーキ」の評価を導入した。評価内容の変更に伴い配点の変更があるため、安全性能について過去に評価した車種との点数の大小による直接比較はできない。
【衝突安全】
衝突安全性能評価の合計得点をもとに、高い方の A ランクから E ランクまでの 5 段階で表している。
パーセントは満点(100 点満点)に対する得点率を表している。 「自動車安全性能 2024」より、相手車への影響も考慮した「新オフセット前面衝突」の評価、大腿部の保護性能も考慮した「歩行者脚部保護」の評価をそれぞれ導入した。
また 「フルラップ前面衝突」についてダミーの種類や搭載位置等の変更を実施した。これら評価内容の変更に伴い配点の変更があるため、安全性能について過去に評価した車種との点数の大小による直接比較はできない。
【事故自動緊急通報装置】
事故の発生を自動的に通報する装置の有無などを表している。パーセントは満点(8点満点)に対する得点率を表している。
「基本型」 (2 点) :事故の発生を自動的に緊急通報するもの
「先進型」 (8 点) :基本型に加え、乗員の傷害予測のための情報を送信するもの。
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生産メーカーの本田技研工業による評価のポイントは、「(1)衝突安全性能、衝突時に乗員に加わる衝撃Gを制御する独自の安全技術G-CONを採用」、「(2)コンパティビリティ対応ボディ構造を採用」、「(3)1列目シートおよび1~3列目シートの頭部をやさしく保護する独自のエアバッグシステムを搭載」。
更に予防安全性能では、「(4)全タイプに先進の安全運転支援システムを標準装備」、「(5)衝突軽減ブレーキは対自転車・交差点など対象を拡大し、より広い範囲における衝突回避・被害軽減をサポート」、「(6)車線逸脱抑制機能は白線だけでなく道路境界/対向車へも対象を拡大し広い範囲での回避支援をサポート」。
「(7)対向車を検知し前方照射範囲をコントロールするアダブティブドライビングビームを新採用(タイプ別メーカーオプション)」、「(8)ブレーキとアクセルの踏み間違いに備えた機能を新採用<急アクセル抑制機能>」などが評価されたとしている。
評価結果の見方(PDF819KB)
予防安全装置に関する注意事(PDF1.4MB)
より詳細は、ナスバホームページを参照されたい:https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/detail/120
自動車安全性能2024試験映像:ホンダFREED(下と同じ)