三菱自動車工業、インドネシアでクロスオーバーMPV「エクスパンダー」を世界初披露


三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、取締役CEO:益子修 以下、三菱自動車)は、2017年8月10日(木)からインドネシアで開催されている第25回インドネシア国際オートショーで、次世代クロスオーバーMPV「エクスパンダー」を世界初披露した。

https://www.youtube.com/watch?v=kPAdSOuWz_o

この新型『エクスパンダー』は、インドネシアの新工場(西ジャワ州ブカシ県)で年間8万台生産する計画の車両。

同国に於いては、今秋より早々に販売を開始する予定。また、アセアン地域を筆頭とする一部のエリアに関しては、2018年初春より出荷を開始する計画だと云う。

ちなみに車名の『エクスパンダー』は、「拡大する」「進化する」を意味する「expand」から命名したと云う。

同社によると、“Expand your mind, Expand your field, Expand your life”、所有したお客様の家族全員の明るい未来と幸せが無限に広がり続けて欲しいとの願いを込めたとしている。

https://www.youtube.com/watch?v=N1QaD7JQ8J4

https://www.youtube.com/watch?v=GBVFndKGRY4

インドネシア国際オートショー(正式名称はThe 25th GAIKINDO Indonesia International Auto Show)での世界初披露にあたって、三菱自動車工業CEOの益子修氏は、「当社はインドネシアに於いて、SUV市場及び小型商用車市場で高いシェアを確保しています。

そうしたなか新型『エクスパンダー』を伸張著しいMPV市場に投入することで、お客様のカーライフを“expand”しながら、同国でのプレゼンスの更なる拡大を図ってまいります」とコメントしている。

同社が述べている主な製品概要は以下の通り

1.製品概要
新型『エクスパンダー』は、MPVならではの居住性と多用途性、SUVらしいスタイリングと走りを融合させることによって、従来のMPVを超える三菱自動車らしい次世代クロスオーバーMPVへと進化させた。

様々な路面状況において優れた乗り心地を実現し、乗員すべてに静かで快適な居住空間と十分な荷室を確保。新型『エクスパンダー』はSUVに求められる機動力や走破性といった要件も兼ね備えている。

(1) Xpanded design
新型『エクスパンダー』は、スタイリッシュでルーミーなMPVと、タフでダイナミックなSUVを融合させた、次世代クロスオーバーMPV。

三菱自動車の代表的なSUVである『パジェロスポーツ』の持つ力強さ、存在感、上質感を受け継ぎ、従来の小型MPVクラスにはないスタイリングを目指した。

スタイリングは、三菱自動車のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させて採用した。

フロントフェイス中央のラジエーターグリルを、バンパーの左右コーナー部とアンダーガードの3方向から包み込むようなプロテクト形状とし、人とクルマを守る安心・安全の機能を力強く表現している。

また、LEDポジションランプを被視認性に優れる高い位置に配置し、ヘッドライトは低い位置(フロントバンパー)に位置するなど、より機能的に進化させたデザインとした。

ルーフラインのキャビンや、リヤクオーターピラーの上端を抜いた伸びやかなウインドウグラフィックで、MPVらしいスタイリングを実現。

対してボディサイドのキャラクターラインや、塊感のある大きく張り出した前後フェンダーにより、SUVらしいタフでダイナミックなデザインとした。

リヤコンビネーションランプは車体側からテールゲート側まで連続してL字型に点灯するLEDテールランプとし、後続車に先進的で特徴的な印象を付与した。

また、ブレーキング時はL字型の部分とは別にストップランプが点灯し、被視認性にも考慮したデザインとしている。

ドライビング環境では、良好な前方視界と開放感を提供し、走行時の車体姿勢の変化がつかみ易い水平基調のインストルメントパネルを採用した。

また、インストルメントパネルの上部をアーチ形状とすることで、包まれるような安心感のある室内空間としている。

さらに運転席は多機能なハイコントラストメーター、インストルメントパネルに繋がる幅広く高いフロアコンソールとセンターパネルで包まれ感のあるコックピットのようなデザインを採用し、運転する楽しさを提供した。

(2) Xpanded comfort
新型『エクスパンダー』は、従来の小型MPVクラスより一回り大きくワイドなボディサイズとすることで、クラストップ(同社調べ)の室内空間と多人数乗車に適した乗員レイアウトを実現。

乗員間の距離と幅、ヘッドクリアランスを十分に確保しました。3列目では、良好な居住性と乗降性を実現する工夫を凝らしている。

2列目には6:4分割で前倒しできるシート、3列目には5:5分割で片側ずつ前倒しできるシートを採用。2列目と3列目のシートを倒す荷室モードでは、フルフラットとなり広大な積載スペースとすることができる。

2列目中央席のシートバックを前倒しすると大型アームレストとして使用でき、3列目乗員にとっては前方視界が広がる。

一方、前倒しした大型アームレスト上のスペースを利用すれば、2列目から3列目にかけて長尺物を積むことが可能とした。

その他、積載性では大物から小物まで対応する、豊富で便利な収納スペースを数多く用意した。

具体的にはドアトリムやフロアコンソールなどに合計16本のペットボトルが収納可能なドリンクホルダーを設置。

各席にはスマートフォンを置けるスペースを用意し、列ごとにACCソケットを設置することで便利に充電することができる。

フロントガラスに遮音性能に優れたガラスを採用したほか、ボディの要所に吸音材や制振シート、ルーフには厚目のヘッドライニングとサイレンサーなどを採用し、乗員の会話を妨げない静かで快適な室内環境を実現している。

キャビンの空調環境では、大風量を実現しながら静粛性に優れるエアコンを採用し、室内を素早く冷やすことを可能にしている。

フロントの風量は8段階としてきめ細かい調整を可能とし、後席では専用のスイッチにより風量を4段階で切り替え可能とした。

(3) Xpanded e-convenience
新型『エクスパンダー』では、視認性に優れるハイコントラストメーターを採用。

メーター中央にはマルチインフォメーションカラー液晶ディスプレイを装備し、イグニッションをONにすると車名ロゴと車両外観をあしらったオープニング画面が現れてドライバーをもてなし、走行時はエコドライブをお知らせするなど、様々な情報を表示する。

音響機器では、迫力ある重低音が楽しめるMEGA BASS機能を有するディスプレイオーディオを搭載。

スマートフォンとのBluetooth®接続は、スマートフォンをオーディオユニットにかざすだけのワンタッチ操作のみでペアリングでき、ハンズフリー通話や音楽のワイヤレスストリーミングを楽しむことが可能。

キーレスオペレーションシステムにより、キーレスオペレーションキーを携帯していれば、ドアハンドルのスイッチを押すだけで開錠・施錠でき、ブレーキを踏んでエンジンスイッチを押すだけでエンジンの始動・停止ができる。

また、キーレスオペレーションキーのリモコン操作による開錠時、ポジションランプが30秒間点灯してドライバーをお迎えするウェルカムライト、降車時にエンジンオフ後もヘッドライトを30秒間点灯させて周囲を照らすカミングホームライトなども充実させた。

(4) Xpanded performance
新型『エクスパンダー』では、軽量化を推進した高剛性ボディと最適化したサスペンションにより、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を両立。

さらにクラストップレベルの最低地上高205mm(16インチタイヤ装着車・同社調べ)により、未舗装路やスコール時も安心して走行することを可能とした。

パワーユニットは、実績のある1.5L DOHC 16バルブ MIVECエンジンを静粛性向上など細部にわたって改良して搭載。

5M/Tあるいは4A/Tとの組み合わせにより、高速走行時や渋滞時の燃費に配慮しながら、多人数乗車時や登坂時の走りを確保した。

ボディシェルは、高エネルギー吸収構造と高耐力キャビン構造による三菱自動車独自の衝突安全強化ボディ「RISE(Reinforced Impact Safety Evolution)」の採用し、全方位からの衝突に対する安全性を向上させた。

また、運転席・助手席SRSエアバッグ、全席3点式シートベルトにより、乗員すべての安全性を確保。優れたパッシブセーフティを実現した。

走行環境では、滑りやすい路面などでのタイヤのロックを防ぐABS、ブレーキとエンジン出力を自動で調整して車両の不安定な挙動を安定させるアクティブスタビリティコントロール(ASC)、急な坂道での発進時に車両のずり下がりを防止するヒルスタートアシスト(HAS)、急ブレーキをかけた時やABSが作動した際に自動でハザードランプを高速点滅させて後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナルシステム(ESS)を搭載している。

2.参考価格
(インドネシアにおける車両本体メーカー希望小売価格、単位はルピア)