出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:月岡隆)は、知多市勤労文化会館において、約900名の市民・関係者を迎え、「Music in Museum by出光 伝統と革新」を開催した。
「Music in Museum by出光」シリーズは、音楽をきっかけに美術を楽しんでもらうことを目的に、アートとアートが響き合うコンサート・シリーズとして、06年より各地域で年1回開催しており、知多市では9回目の開催となった。
美術展
今年の美術展は、知多市制45周年、愛知製油所操業40周年を記念して、出光美術館の出品協力により、同市歴史民俗博物館にて特別企画展「出光美術館コレクション 人間国宝・三代山田常山 故郷に帰る」として、約65点の作品を紹介した。
三代山田常山(1924~2005)は、常滑市出身の陶芸家で、祖父の初代山田常山、父の二代常山の下で朱泥急須を中心とした伝統技法を学び、その伝統を忠実に継承しながら、そこに今日的感覚を盛り込んだ急須造りに挑んだ作家。
多彩な急須の世界を築いた功績により、平成10年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。出光美術館では20年以上に亘り作品を収集しており、出光コレクションとして初めて地元に里帰りを果たした。
コンサート
コンサートは、美術展とのコラボレーション企画ということで、「伝統と革新」と題して、西洋音楽の世界の伝統とその革新性に注目したプログラムとした。
https://www.youtube.com/watch?v=-1G-CNHeYnk
出演者には、栄えある第1回出光音楽賞受賞者・豊嶋泰嗣氏と弦楽アンサンブル8人を起用。「高い技術に裏打ちされた弦楽器」を主体とする演奏の魅力を堪能してもらえるよう、聞き応えのあるクラシック曲を中心に、アンコールを含め全12曲を演奏した。