デンソー、三井住友海上と連携して交通安全教育プログラムをグローバルに展開


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タイ、中国、日本で出前授業を開始

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、三井住友海上火災保険株式会社(本店:東京都千代田区、社長:原 典之 以下、三井住友海上)と協働で、交通安全教育プログラムをグローバルに展開し、このたび、タイ、中国、日本において出前授業を開始した。

交通安全は世界共通のテーマであり、各国や地域が抱える課題に応じて、継続的な啓発活動を行っていく。

デンソーではすでに各国や地域で交通安全活動を実施しているが、今後は、三井住友海上と連携して交通安全教育プログラムをグローバルに展開していく。

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具体的には、交通安全に関するデータや知識を豊富に持ち合わす三井住友海上およびグループ会社の株式会社インターリスク総研がプログラム(教材)を作成し、事前に講師として研修を行ったデンソーや三井住友海上の社員が、事業所周辺の学校や施設を中心に出向いて授業を行う。

両社は、ドライバーだけではなく歩行者などの交通弱者にも焦点を置き、世界各国において出前授業を通した交通安全マナーやモラルの向上を図り、交通事故のない社会の実現に貢献していくとしている。

またデンソーでは、「2020年に向けて、社会全体にとってより良い未来の実現と地球環境の維持に貢献するために、特に『環境』『安心・安全』にこだわり、グループ一丸となって事業活動を通じて社会課題への解決に取り組んでいます」と述べている。

各地域の出前授業の内容
タイでは二輪車の交通事故が多く、交通安全上、運転者および同乗者のヘルメット着用が求められている。

ヘルメット着用を促す内容をはじめとした交通安全教育プログラムを保護者と子ども向けに小学校などで実施し、併せてヘルメット寄贈を行っていく。

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6月29日 タイバンコク郊外(サムットプラーカーン県)にある小学校にて、交通安全教育を実施し、ヘルメット615個を寄贈。ヘルメットを被る子どもたち交通安全プログラムの様子。

中国では交通安全教育が普及しておらず、子どもが犠牲となる交通事故が非常に多いため、子ども向け交通安全教材の作成と、小学校での出前授業を行う。まずはデンソーの中国拠点のある地域から始めていく。

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6月13日 中国、上海テクニカルセンターにて小学生向けの体験型交通安全教育を実施。制動距離をメジャーで測る様子実車体験に積極的に参加する子どもたち。

日本では高齢者が被害者となる交通事故が非常に多いことから、高齢者を対象とした交通安全プログラムを実施する。

これまでデンソー本社のある愛知県刈谷市で夜間歩行時の注意喚起のため行っていた靴用の反射シール貼付活動を、今後は他の地域にも拡充して実施していく予定。