スズキ、民間月面探査チーム「HAKUTO」とコーポレートパートナー契約を締結


民間の月面探査チームのHAKUTOがスズキと、ロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦

スズキ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏、以下、スズキ)は、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)」に挑戦する株式会社ispace(東京オフィス:東京都港区麻布台)が運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」と、コーポレートパートナー契約を締結した。

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このプロジェクトは、月面に民間開発のロボット探査機(ローバー)を着陸させ、500m以上移動し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信するというもの。

世界各国の精鋭チームがこの探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加しており(後述)、両社はミッション達成に向け、鋭意開発を重ねているローバー(探査車両)への技術支援を検討していく。

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HAKUTOのローバー(プリフライトモデル3)

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ミッションの達成には、打ち上げ費用に直結するローバーの軽量化と、レゴリスというパウダー状の砂で覆われた月の表面をスリップすることなく確実に走行できる走破性が、大きな課題となる。

スズキは、軽量化技術やトラクション制御技術など、小さなクルマづくりや四輪駆動車の開発で培ってきた技術の活用を検討し、HAKUTOのミッションを支援していく。

このミッションに対して、鈴木 俊宏氏(スズキ株式会社 代表取締役社長)は、「今回、HAKUTOの月面探査の夢を支援出来る事を大変喜ばしく思います。

小さなクルマづくりを通じて、豊かな社会に貢献してきたスズキは、小さなローバーで夢にチャレンジするHAKUTOに共感し、このプロジェクトを支援することを決めました。

スズキの技術を活用したローバーによる月面探査の成功を楽しみにしております」と述べた。

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一方、HAKUTO代表の袴田 武史氏は、「ローバーの軽量化と4輪駆動の技術は非常に重要であるため、スズキにパートナーに加わっていただき大変心強く思います。

スズキが小さなクルマ作りで培ってきた技術とノウハウを、HAKUTOのローバーに活かせるように検討を進めていきます」とコメントしている。

【スズキについて】 http://www.suzuki.co.jp/
スズキ株式会社は、「消費者の立場になって価値ある製品を作ろう」を社是の第一に掲げ、二輪車、四輪車、船外機を中心に世界各国で愛用される製品を提供する輸送機器メーカー。

1909年に鈴木式織機製作所として創業し、1952年に二輪車パワーフリー号で自動車産業進出を果たした。

四輪車では、1955年のスズライト発売以来、アルトやワゴンR、スイフトなど、小型軽量で燃費が良く、環境への負担の少ないクルマづくりを追求している。

【HAKUTOについて】 http://team-hakuto.jp/
HAKUTOは、株式会社ispaceが運営する、日本で唯一Google Lunar XPRIZEに参加するチーム。

ベンチャー、大学、そしてプロボノと、様々なバックグラウンドをもった人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って月面探査ロボット(ローバー)を開発し、Google Lunar XPRIZEに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」で世界初の民間月面探査を目指している。

2015年1月には、月面ミッションを達成できる能力のローバーを開発したその技術力が評価され、Google Lunar XPRIZE中間賞のモビリティ部門を受賞している。
【Google Lunar XPRIZEについて】 http://lunar.xprize.org/
Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レース。

ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。

1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられます。現在、世界各国から16チームが参加している。