ポルシェ ジャパン株式会社（本社：東京都目黒区 代表取締役社長：七五三木 敏幸）は、デトロイトで開催される北米国際モーターショー2016にて、ワールドプレミアを果たす911シリーズのフラッグシップ、ニュー911ターボ、ニュー911ターボ カブリオレ、ニュー911ターボS、ニュー911ターボS カブリオレの予約受注を、2015年12月1日(火)より全国のポルシェ正規販売店にて開始した。

911ターボと911ターボSのいずれも、デザインがよりシャープになり、装備充実へ

最高出力は、3.8リッター6気筒ツインターボエンジンを搭載する911ターボの場合、インレットポートが見直されたシリンダーヘッド、並びにより高い燃圧と組み合わされる新型インジェクターにより、先代モデルを15kW（20PS）上回る397kW（540PS）を発生。

911ターボSは、大型のコンプレッサーと、ガソリンエンジンとの組み合わせとしては世界初の可変タービンジオメトリーを備えた新型ターボチャージャーによって427kW（580PS）を発生する。

エンジンにはダイナミックブースト機能も備わっており、エンジンレスポンスをさらに向上させた。アクセルペダルを少し戻したときなどの負荷変動時に過給圧を維持するこの機能は、スロットルバルブを開いたままフューエルカットすることによって実現されている。

その結果、特にスポーツモードとスポーツ・プラスモードでアクセルペダルを踏んだ時、エンジンは鋭いレスポンスを発揮するという。

911ターボの全シリーズを通して、燃費と走行性能の向上を両立

911ターボSクーペが記録する0－100km/h加速タイムは2.9秒、最高速度は、先代を12km/h上回る330km/hとなった。

同じく911ターボは、0－100km/h加速タイムは3.0秒、最高速度は、先代を5km/h上回る320km/hとなる。

燃料消費量はクーペの場合、9.1リッター/100kmで、カブリオレでは9. 3リッター/100kmとなり、全グレードに於いて100kmあたりの燃料消費量を0.6リッター低減させている。

この燃費改善には明確な理由があり、エンジンおよびトランスミッションマネージメントにギアチェンジマッピングを備えたエレクトロニック機能が搭載されていることによる。

モードスイッチとスポーツレスポンススイッチを備えたスポーツクロノパッケージ

918スパイダーを彷彿とさせるデザインを与えられた360mm径の新たなGTスポーツステアリングホイールには、モードスイッチが標準装備されている。

このスイッチは、ノーマル、スポーツ、スポーツ・プラス、およびインディビジュアルの4つの設定を選択できるステップポジション付ロータリーリングで構成され、ドライバーは独自の車両セットアップの設定と保存ができるようになった。

スポーツクロノパッケージのもうひとつの新しい装備が、モードスイッチ中央のスポーツレスポンススイッチだ。モータースポーツシーンからフィードバックされたこのスイッチを押すと、エンジンとトランスミッションのレスポンスが自動的に最高レベルになるように設定される。

追い越し時などに同機能を使用すると、車両は20秒間まで加速を最適化することができる。なおスポーツレスポンス作動時の経過時間はメータパネルのインジケーターに表示される。

新たな電子制御システムを搭載し、ドライバーの技量に依存するスポーツ性能領域を設ける

また911ターボ モデルの場合、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム（PSM）は、新しいPSMスポーツモードを備えている。

センターコンソールのPSMスイッチを短く押すと、選択しているドライビングプログラムから独立してシステムがスポーツモードに設定される。

単独で作動するPSMスポーツモードは、先代モデルのスポーツ・プラスモードよりPSMの介入しきい値がさらに高くなっており、サーキットなどに於ける限界域がさらに高まった。

このモードにすると、メータパネルのPSM警告灯が点灯して、PSMシステムの走行安定性への介入が制限される。

新型911ターボに相応しい性能、その運動能力を体現するスタイリングを備える

シャシーはPASM付となり、さらに911ターボSは、PCCBセラミックブレーキシステムとともにPDCCロール補正が標準装備された。

加えて911ターボ全モデルに、レーダーベースのレーンチェンジアシストと、低速時にフロントスポイラーリップ部を40mm上昇させるフロントアクスルのリフトシステムが新たにオプションとして用意されている。

新世代の911ターボには、新デザインの20インチホイールが装着され、911ターボSのセンターロック式ホイールのデザインは、10本のダブルスポークの代わりに7本のダブルスポークとなった。

この911ターボの新しいホイールサイズは、フロントが9Jx20、リアが11.5Jx20と、0.5インチずつワイドになった。

新しいドアハンドルは、カレラ同様にプラスチック製シェルインサートが廃止され、リアも一新された。

リアのエグゾーストシステム用アウトレット開口部とデュアルテールパイプも見直された。同様に新しくなったリアリッドグリルは、垂直ルーバーを備えた左右セクションと、吸気を最適化するセパレートカバーを備えたセンターセクションの3つのコンポーネントで構成されている。

オンラインナビゲーション付ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム

モデルの世代変更に伴い、オンラインナビゲーション付のインフォテイメントシステムであるPCMが標準装備される。

このシステムは、センターコンソールに統合されたマルチタッチモニターで構成されており、Google EarthとGoogle Street Viewの画像を表示することも可能になるなど、その他、多数の新接続機能を提供する。

さらに、システムは手書き入力が可能で、携帯電話とスマートフォンは、Wi-Fi、Bluetoothまたはケーブルによって、以前より迅速、簡単に連携される。オーディオ機能は、先代モデル同様、Boseサウンドシステムが標準装備され、Burmesterシステムもオプションで用意されている。

ニューポルシェ911ターボ、911ターボSシリーズ　希望小売価格
2015年12月1日より

車種／トランスミッション／ハンドル／希望小売価格（消費税込価格）
911ターボ／7速PDK／右 ・ 左／¥22,360,000-
911ターボ カブリオレ／7速PDK／右 ・ 左／¥25,020,000-
911ターボS／7速PDK／右 ・ 左／¥25,990,000-
911ターボS カブリオレ／7速PDK／右 ・ 左／¥28,650,000-