パナソニック、未来のモビリティ社会を見据えた小型EVプラットフォーム環境を提案


パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長:津賀 一宏、以下:パナソニック)並びにオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:伊藤好生)は、EV(電気自動車)の開発効率化に貢献する、小型EV専用のプラットフォーム環境「ePowertrain」を開発した。

写真は同社発表のモックアップイメージである

このプラットフォームは、次世代モビリティ社会の発展に向け、カーメーカーの電動車に採用実績のあるデバイスをパッケージ化したもの。

国際環境下でEV需要の拡大が見込まれる中、従来型の普通乗用車タイプだけでなく、手軽な二輪EVや、新しいタイプの超小型EVなど、各地域毎の様々な生活スタイルや、用途に合わせた次世代モビリティの登場が待たれている。

そこでパナソニックは、そうした二輪EV及び、超小型EV向けに特化したプラットフォーム環境を開発した。

開発コンセプトは、統合小型(Integrated compact)、高効率(High Efficiency)、拡張性(Scalable)の3つが主要テーマ。同テーマに沿って省電力で安全性の高いパワートレインとした。

プラットフォームには、電源システム部(車載充電器、ジャンクションBox、インバータ、DC-DCコンバータ)と駆動部(モータ)で既に構成されており、車両の大きさや求められる仕様(走行速度やトルクなど)に応じて、基本システムを組み合わせて使用できる。

結果、地域に合わせた小型EVの開発コストの削減や開発リードタイムの短縮に貢献する。

パナソニックでは、「これまでEV・PHEV(プラグインハイブリッド車)・HEV(ハイブリッド車)などの電動車向けに電池をはじめ、車載充電器、フィルムキャパシタ、DC-DCコンバータ、EVリレーなど幅広い製品を開発・納入してきました。

そうした実績を基礎に、今後もデバイスの強みを生かしたシステム開発を通じて、グローバルなEV普及に貢献していきます」と述べている。

なお同プラットフォームは、CES2018(ラスベガス、2018年1月9日~12日開催)のパナソニックブース内、ソリューションエリアで提案し、該当システムを搭載したモックアップを出展していく。

パナソニックブースでは、2018年に創業100年を迎えることへの感謝を伝えると共に、次の100年に向けて歩み出す将来ビジョンを、映像を中心に紹介していく。

加えて、「Immersive Entertainment」「Connected World」「Sustainable Energy」「Integrated Supply Chain」の4つのエリアで、具体的な製品を紹介していく。

また「Panasonic LIVE @ CES 2018」では、エンターテインメント、モビリティ、エネルギー、サプライチェーンを得意分野とする6人のインフルエンサーが登場。それぞれがホストとなって実施するパネルディスカッションが動画で配信される予定だ。