中東初の女性限定ナビゲーションラリー「ラリー・ジャミール」が4月23日(ヨルダン発)、ヨルダンの象徴的な都市ペトラで正式に開幕。待望の第4回大会と初の国境を越えた拡大大会の公式スタートを飾った。
今年のラリーは、5日間に亘り、2カ国に跨がる1,600キロメートルのルートを走破し、サウジアラビアを越えて歴史的な拡大を象徴するもの。
ルートは新世界七不思議のひとつであるペトラからスタートし、タブーク、アルウラー、ハイルといった都市を通り、カシムでゴールする。
参加者は、古代の交易路、ドラマチックな岩山、そして曲がりくねった山脈を巡る、一生に一度の冒険を体験できる。
このラリーには、37カ国から41チームが参加した。当初登録していた4チームが、物流と登録に関する小さな問題に直面し、最終的な参加が確定しなかった。
ラリー・ジャミールは、単なるモータースポーツイベントに留まらず、エンパワーメントとインクルージョンを促進するプラットフォームであり、ラリーやアドベンチャースポーツ界に於ける女性の役割の拡大に光を当てている。
サウジアラビア発祥のこのイベントは、世界的に認知されるイベントへと発展し、モータースポーツの未来を形作るサウジアラビアの役割を強化し、この地域を文化的に豊かなアドベンチャーツーリズムの拠点として位置づけている。
アブドゥル・ラティフ・ジャミール・モーターズのジャミール・モータースポーツおよびマーケティングコミュニケーション担当マネージングディレクター、ムニール・コジャ氏は、「ペトラでのラリー・ジャミール2025の開催は、女性のモータースポーツの向上と、世界のスポーツ界におけるサウジアラビアの存在感拡大という私たちの目標にとって極めて重要な一歩となります。
私たちは国境を越えて活動を拡大する中で、ビジョン2030に沿って、挑戦と刺激を与える世界クラスのスポーツの機会を通じて、女性をエンパワーメントすることに引き続き尽力していきます。
今年の大会は、常にラリー・ジャミールを特徴づけてきた探究心、回復力、異文化間の繋がりを反映しており、私たちはこの旅路と、それを推進する素晴らしい女性たちを支援できることを非常に誇りに思います」と述べた。
併せてヨルダン・モータースポーツの最高経営責任者(CEO)のザイド・バルケス氏は、「ペトラでジャミール・ラリーの開幕戦を開催できることは、私たちにとって誇らしい節目であり、地域パートナーシップの強さと可能性を改めて示すものです。
ジャミール・モータースポーツとの協力は、モータースポーツの知名度を競技としてだけでなく、エンパワーメント、文化交流、そしてアドベンチャーツーリズムのプラットフォームとして、地域全体で高めていくという共通のビジョンを反映しています。
私たちは共に、より包括的でグローバルに繋がったモータースポーツのエコシステムを構築し、中東を世界クラスのスポーツ体験を提供する主要な目的地として位置付けることを目指しています」と結んだ。