三菱自動車、フィリピン国内の系列全販売店で新金融サービス開始

三菱自動車工業(本社:東京都港区、代表執行役社長 兼 最高経営責任者:加藤隆雄)は8月1日、、現地金融機関との合弁で、フィリピン国内に於ける自社ブランド系列全販売店で金融サービス開始した。

より具体的には、現地金融機関のセキュリティバンク(本社:フィリピン共和国マカティ市)との自動車販売金融会社を担う合弁会社「三菱自動車ファイナンスフィリピン株式会社(MMFP/本社:フィリピン共和国マカティ市)」が正式に営業を開始した。

MMFPは「Mitsubishi Motors Finance powered by Security Bank」というサービスネームの下、今年4月から三菱自動車の5つの販売店で営業を開始していたが、今発表同日よりフィリピン国内の三菱自動車の全販売店(67店舗)で金融サービスを提供する。

三菱自動車は中期経営計画「Challenge 2025」で、アセアン地域を「成長ドライバー」と位置付けており、MMFPは同社がフィリピン市場で事業を拡大するための戦略的役割を担う。

実際、フィリピンの自動車市場は人口増加と高い経済成長率に支えられ、持続的な成長が見込まれている。

三菱自動車工業の2024年度の小売販売台数は、前年度に比べ12%増の91,639台と2年連続で過去最高を更新し、市場シェアは19.5%となるなど、高い市場プレゼンスを有していて、同国は同社が重視するアセアン市場の中でも最重要と位置付ける市場のひとつとなっている。

フィリピンでは、多くのお客様が新車購入時にファイナンスを活用することから、自動車販売金融サービスが自動車購入時の重要な実現の有力手段であるため、三菱自動車工業の強固な市場基盤と、セキュリティバンクの持つ包括的な金融ソリューションの知見をMMFPへ提供することで、三菱自動車工業の販売拡大を推し進める構えだ。

*写真は左から、三菱自動車 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤隆雄氏、三菱自動車ファイナンスフィリピン取締役社長の中野智氏、セキュリティバンクCEOのサンジブ・ボラ氏

こうした取り組みに際して三菱自動車工業で代表執行役社長 兼 最高経営責任者を努める加藤隆雄氏は、「MMFPの設立および営業開始は、当社がフィリピンで長年にわたり歩んできた歴史の中で、重要な節目となります。

フィリピンは当社にとって最も重要な市場の一つであり、販売金融会社であるMMFPと製造販売会社である三菱自動車フィリピンの連携を通じて、更に多くのお客様に高いサービスを提供していけるよう尽力して参ります」と述べている。

また合弁先のセキュリティバンクでCEOを努めるサンジブ・ボラ氏は、「MMFPの設立および営業開始は三菱自動車およびセキュリティバンクとの戦略的パートナーシップの中で重要なマイルストーンです。

三菱自動車の持つグローバルな専門性と当社のフィリピン国内における知見を融合させることで、フィリピンのお客様にとって自動車所有をより身近なものにしていきます。

当社の“BetterBanking”の理念のもと、MMFPは革新的で信頼性の高い金融ソリューションを提供し、お客様の生活の質を向上させていきます」と語っている。

また最後に三菱自動車ファイナンスフィリピン株式会社で取締役社長を努める中野智氏は、「本日、MMFPがフィリピン国内の全ての三菱自動車の販売店で営業を開始するという重要な節目を迎えました。

三菱自動車とセキュリティバンクの合弁会社として、MMFPは三菱自動車の持つ高い市場プレゼンスとセキュリティバンクが持つ金融の専門性を融合し、誰もが利用しやすく信頼できる金融サービスを提供して参ります。

私たちは、自動車所有をより実現可能なものとし、三菱自動車のフィリピンにおける継続的な成長を支えることで、フィリピンの人々の生活を豊かにすることを目指して参ります」と結んでいる。

三菱自動車ファイナンスフィリピン株式会社
設立日 : 2025年1月21日
取締役社長 : 中野 智
所在地 : フィリピン共和国 マカティ市
株主 : 三菱自動車 51%、セキュリティバンク 49%
主な事業内容 : フィリピン国内の三菱自動車販売店への販売金融商品・サービスの提供
URL : https://mmfp.ph/(英語)