ホンダ、新型軽乗用車「N-BOX」を発売。安全装備を拡充させたものの価格も上昇


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘)は、新型軽乗用車「N-BOX(エヌボックス)」を9月1日(金)に発売した。

同社では、新型N-BOXを「日本の家族のしあわせのために」をコンセプトに、日本のファミリーカーの新スタンダードとなることを目指して開発したと述べている。

なお全タイプ標準装備のLEDヘッドライトや、ルーフサイドの溶接にルーフレーザーブレーズを採用するなど、細部にわたって洗練と上質を追求したとする一方、先代と同じく室内空間のスペース確保には腐心。スタイリングは、先代のイメージを色濃く残したものになっている。

但しプラットフォームには手を加えて、車体重量自体を80kg軽量化した。

これは高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大に加え、新たな接合技術であるシーム溶接接合(既存の「打点」接合から「線」接合へ)を導入することなどで軽量化と高剛性化を両立させたもの。

併せてスポット打点の間にも、接着剤を入れて剛性強度を確保。シャシー素材にも比較的軽量なアルミの他、中空材の採用、アクセルペダル、トランスマウント、エンジンサイドマウント、トルクロッドには樹脂部材を活用するなど、販売台数の多さを活かした力技もあって、軽自動車としては望外の高コスト材も活用されている。

骨格の組み付け構造は、インナーフレームのみをアンダーボディに溶接で組み付けた後に、アウターパネルを溶接するという新工法を採用した。

今後は車両販売実績を背景に、最も開発コストが掛けられた新型N-BOXゆえに、今回実現したこのような車体組立工法を、上位の小型車へと上流展開いく方針だ。

パワートレインでは、エンジン構造を刷新してロングストローク化。自然吸気エンジンにi-VTECを、ターボエンジンには電動ウェイストゲートを、いずれも軽乗用車で初採用した。

これにより高速道路上に於ける加速性能の向上を図り、その際の室内環境の静粛さには車体骨格の改善で、対策を施したと開発担当者は語っていた。

インテリアは、N-BOXではベージュを基調に、カフェで過ごすようなリラックス空間を構築したと云っており、またN-BOX Customでは、ブラックを基調とした上質かつ精悍な空間を表現したと云う。

装備面では助手席を筆頭にシートスライドの拡大などで、普段利用に於ける使い勝手に配慮。

安全運転支援システムでは、「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を自社の軽乗用車として初採用している。追加された機能では後方誤発進抑制機能を追加。

前方標識の読込表示など、来る未来の自動運転時代に向けて、車両制御並びにセンサー機能についての拡充を図っている。

なお車両プロモーションでは、“Nのある豊かな生活”を意味する「N for Life」というメッセージを込めて広告展開を実施テイク構え。これに併せて「N for Life」の世界観を表現した展示イベント「N for Lifeスペース」を9月1日(金)より、全国7都市にて順次展開していく。

車両の販売計画台数は月間15,000台と、強気の設定。全国メーカー希望小売価格は以下の通りとなる。

ボディーカラー
【N-BOX】
・プレミアムホワイト・パールII※2
・ルナシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムピンク・パール※2
・プレミアムアイボリー・パール※2
・プレミアムアガットブラウン・パール※2
・プレミアムイエロー・パールII※2
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・モーニングミストブルー・メタリック
・ブリティッシュグリーン・パール<2トーンカラー>
・プレミアムピンク・パール&ホワイト※4 ※5
・プレミアムアガットブラウン・パール&ホワイト※4 ※5
・プレミアムイエロー・パールII&ホワイト※4 ※5
・プレミアムアイボリー・パール&ブラウン※4 ※5

【N-BOX Custom】
・プレミアムホワイト・パールII※2
・ルナシルバー・メタリック
・シャイニンググレー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムグラマラスブロンズ・パール※2
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・プレミアムベルベットパープル・パール※2
<2トーンカラー>
・プレミアムホワイト・パールII&ブラック※4
・ミラノレッド&ブラック※3
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ブラック※3
・プレミアムグラマラスブロンズ・パール&シルバー※4
・クリスタルブラック・パール&レッド※3
※2 32,400円(消費税抜き 30,000円)高
※3 59,400円(消費税抜き 55,000円)高
※4 81,000円(消費税抜き 75,000円)高
※5 G・Honda SENSINGを除く

車両に関する問い合わせは、「お客様相談センター 0120-112010(いいふれあいを)」へ