FIAソーラーカーレース鈴鹿2016、大阪産業大学チームがドリームクラスで優勝


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トリナ・ソーラーのIBCセルを搭載したOSU-Model-S、「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP2016」で勝利を飾る

太陽電池モジュール開発を行うトリナ・ソーラー・ジャパン株式会社(Trina Solar Limited・本社:東京都港区、代表取締役社長:陳曄<Chen Ye>、以下、TSL)のIBCセル&モジュールを搭載した「OSU-Model-S」(大阪産業大学がエントリー。以下、大産大)が、8月6日(土)に行われた「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUPソーラーカーレース鈴鹿2016」のドリームクラスで優勝した。

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この「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿」は、日本で開催される最大級の国際ソーラーカーレース。1992年に日本国内に於いて初開催されて以来、今回で25回目を迎える歴史のある国際格式レースである。

トリナ・ソーラーは、昨年度より大阪産業大学のソーラーカーチーム(OSU)のスポンサーシップを始めた。

国家重点実験室で開発された同社のIBCセル(バックコンタクトセル)で発電した電力のみをエネルギー源として走行した同大学の「OSU-Model-S」は、昨年の鈴鹿のレースに於いて4連勝を挙げてきた。

そんな同teamは、今年、より高いパフォーマンスを追及するため、搭載セルを78x78mmの1/4サイズセルに張替え、封止材の軽量化や、モジュール表面の反射防止技術の採用など、トリナ・ソーラーの新技術を搭載した。

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元来ソーラーカーレースでは、いくつかの重要な要素が求められる。ひとつめは、ソーラーカーに装備される太陽電池モジュールによる高い発電性能。

ふたつめは、走行抵抗やエネルギー消費を最小限に抑えながら、どのくらいの距離を走行できるか。

そして最後のみっつめは、日照条件が絶えず変化する不安定な発電状況下で4時間、5時間という長時間を無駄なく走行できるように車を戦略的に管理することにある。

つまりソーラーカーレースは、単にスピードを争う技術やスキルが求められるだけのレースではなく、持続可能な環境にやさしい太陽光の力を、戦略的に計画・管理するための学習の場を持たせる重要な機会でもある。

そんなソーラーカーレースは、様々なレベルのクラスで競われる。今大会も、チャレンジ、オリンピア、ドリームと各規定に従ってクラス毎の優勝、および、総合優勝を争った。

出走チームのなかには、太陽電池モジュールの出力を優先させて走る車、駆動用蓄電池を活用する車があり、OSUは前者の策を採用した。

結果、決勝当日の8月6日は、雲の多い不利な天候となったが、昨年の総合優勝時の66ラップを上回る69ラップとし、全年記録を更新している。

トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社・代表取締役社長の陳 曄(チェンイエ)氏は、「今回のレースは、昨年のレースに比べ更にレベルアップし、ソーラーカーが近い将来、人々の生活に普通に取り入られる日が来るのではないかという期待が強くなりました。

当日は雲が多く、太陽電池モジュールの発電にとっては好条件とは言えませんでした。

そのような状況で、OSUソーラーカーチームが昨年の記録を3ラップも更新し、ドリームクラス優勝、総合2位という結果を出されたことは、本当にすばらしいと思います。

そして、今年世界記録を更新したトリナ・ソーラーの高効率のIBCセルが今年も貢献できたことを嬉しく思います。

今後もOSUソーラーカーチームと協力して、太陽光をエネルギー源として走るソーラーカーが人々の移動手段となるような社会の実現に向けて力を合わせて、より優れた製品、より優れた結果を目指して行きます」とコメントした。

なお大阪産業大学ソーラーカーチームとトリナ・ソーラー・ジャパンによるソーラーカー誕生までの協働作業は、トリナ・ソーラーホームページ< http://www.trinasolar.com >上で、近日中に公開される予定だと云う。

Trina Solar Limited (トリナ・ソーラー)とは
トリナ・ソーラー(NY証券取引所:TSL)は、太陽電池モジュールおよび太陽光発電システムインテグレーター。

1997年に太陽光システムインテグレーターとして設立以来、世界中の施工、販売、ディベロッパーと共に、“Smart Energy Together”(みんなで スマートエネルギー)のコンセプトを掲げ、事業を推進させている。