F1ブラジルGP予選、ホンダ陣営は17・20位


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本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)とマクラーレンは現地時間の11月14日(土)、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権、第18戦ブラジルGP(開催地:サンパウロ・インテルラゴス、11月13~15日)の予選セッションを出走した。

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全長4.309kmのオートドロモ・ホセ・カルロス・ペースを舞台に、まず11月13日(金)・1日目フリープラクティス1に参加した同チームは、現在搭載しているユニットの基本レイアウトに起因したICE機構のマイナートラブルに加え、同サーキットに於ける空力面の課題が浮上してしまい、結果13・16番手。

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フリープラクティス2は16・18番手、続くフリープラクティス3に於いても、上位10番手以内に食い込むことなく同セッションを終えている。

明けて11月14日の予選セッションは、空力特性が若干改善されたMP4-30-04に乗ったジェンソン・バトンが、Q1をトップとの差 +2.375秒の1分13.425秒で走行して17位。Q2進出は叶わなかった。

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フェルナンド・アロンソがドライブするMP4-30-01は、フリープラクティス3でトップとの差 +1.780秒の1分13.850秒まで追い上げてきたのだが、予選に於いては走行開始早々、エンジンの水温が異常上昇。タイムアタックが中止されことで、予選セッションの計測が果たせず20位となった。

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予選首位は今シリーズを通して定置地となっている、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのメルセデス陣営のワン・ツゥー。3位がフェラーリのセバスチャン・ベッテルとなっている。

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以下はフリープラクティス並び、予選セッションに於けるチームコメントとなる。

【フリープラクティス】
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-01
FP1 1分15.413秒(トップとの差 +1.870秒) 29周:16番手
FP2 1分15.129秒(トップとの差 +2.744秒) 10周:18番手
「本日2回目のフリー走行では、パワーユニットに不具合が発生したため、セッション半ばで終了となってしまいました。そのため、明日はオプションタイヤのテストをはじめ、予選と決勝に備えるために、まだやるべきことがたくさん残っています。

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今日のFP2でパワーユニットに不具合が発生したため、同ユニットを交換する必要がありますが、走行距離が比較的少ない、メキシコで使ったパワーユニットを搭載する予定です。

ただ、私はフラストレーションを感じているわけではありません。実際、ある意味では、ここブラジルおよび最終戦のアブダビで、今抱えている問題をできる限り洗い出して解決し、来年はトラブルが出ないようにしたいと思っています。

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それが学びのプロセスであり、少しイライラすることもありますが、それがまさに試行錯誤であり、試行錯誤を重ねることが成功への唯一の道のりなのです。我々は常に学びつつあり、それが大事なのです」

ジェンソン・バトン
MP4-30-04
FP1 1分15.379秒(トップとの差 +1.836秒) 28周:13番手
FP2 1分14.644秒(トップとの差 +2.259秒) 37周:16番手

「通常、金曜日のフリー走行では、ラップタイムはそれほど気にしていません。それよりもフィーリングが大事なのです。

そういう意味では、まだやるべきことがたくさんあります。路面にはかなりのグリップがありましたが、我々はそれをうまく利用することができませんでした。また、マシンの全体的なバランスにも問題を抱えています。

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とは言うものの、それは多かれ少なかれ、みんな同じ状況だと思います。特に、ここではタイヤの空気圧を高く設定しなければならないので、そう感じますし、実際、そうすることによって有効な比較をすることが難しくなるのです。

今は完ぺきな状況ではありませんが、今夜、長い会議をする中で有効な手立てを見つけて、マシンのバランスを改善できればと思います。

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今週末は雨が降る可能性があると予測していますが、本当に雨が降ってくれることを願っています。雨が降れば、土曜日と日曜日により良い走りをするチャンスが増します」

エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「FP2でフェルナンドの走行を妨げる結果となった ICE(内燃機関)のトラブルについては、少しフラストレーションがたまりましたが、こういうことは時に起きるということでしょう。

具体的な問題が何だったのかはまだ正確に把握できていませんが、今も調査を続けているところです。

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我々は明日に向けて、フェルナンドがメキシコで走らせたパワーユニットを搭載するため、今日のトラブルによってグリッド降格ペナルティを受けることはありません。

ポジティブな点としては、我々はFP1で、開発した2つのフロントウイングのトライアルを実施しましたが、両方とも良い感触でした。その内1つはFP2でも使い続けましたし、実際、土日も同フロントウイングを採用するかもしれません。

新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「歴史あるインテルラゴスでの初日は順調な滑り出しを迎えました。
FP1ではフロントウイングを中心としたエアロの設定を試し、両マシンからたくさんの情報を収集することができました。パワーユニットも、予選・レースのデプロイメントやエンジンのマッピングの確認を行いました。

FP2でロングランを試す予定でしたが、残念ながらアロンソ選手のエンジンにトラブルが出てしまい、ラップを重ねることができないまま終わってしまいました。バトン選手は、周回を重ね、レース展開・タイヤの特性など把握できましたので、これからチーム内でデータの共有を行いたいと思います。

アロンソ選手のトラブルはこれからの解析となりますが、まずは明日に備えてエンジンの交換を行う予定です」

【予選】
f1-brazilian-gp-qualifying-honda-camp-17-20-20151115-8フェルナンド・アロンソ
Q1 – (オプションタイヤ)
Q2 –
Q3 –

「今は試練の時です。先日のメキシコGPには参加できず、ここブラジルでは予選に出場する機会を逃してしまったため、ある程度のフラストレーションが溜まっていることは確かです。

ただ、我々は状況を理解しており、来年また同じ過ちを繰り返さないためにも、自分達のすべてのミスから学び、物事を正しい方向にもっていく必要があります。

自分達の弱点はすべて把握しつつありますし、今、我々が実施している対応は論理的かつ賢明な内容です。ここブラジルだけでなく、次のアブダビも我々にとっては難しいレースになりますが、私は今も楽観的な見方をしています。

最後になりましたが、昨日、首都パリで恐ろしい惨事に見舞われたフランスおよびフランス国民の皆さんに対して、深い哀悼の意を示すとともに、心からの支援を表明します。

衝撃的な事件でしたが、世界中の国々が一つになれること、そして一つにならなければならない状況で、スポーツが担う役割はあると固く信じています。それを示すためにも、明日、我々F1の関係者全員がすばらしいレースを展開できるよう願っています」

f1-brazilian-gp-qualifying-honda-camp-17-20-20151115-20ジェンソン・バトン
Q1 17番手 1分13.425秒(オプションタイヤ)
Q2 –
Q3 –

「今回は難しい週末であり、マシンを操るのに苦労しています。

ただ、予選ではマシンがずいぶん良い動きをし始めました。今朝は空力バランスがあまり取れていなかったのですが、午後の予選ではマシンをドライブする楽しみが格段に増しました。

また、マシンのセットアップはレース用になっています。ここではエネルギー供給が大きな問題となるため、実際のレースで、我々にどれだけの競争力があるかはまだ分かりません。明日、レースに臨んで、実際にどうなるのか見てみましょう。

レースでは雨が降ることを願っています。雨が降れば、我々にもチャンスが生まれるので、それをものにできればと思っています。明日の決勝を楽しみにしています。

少し話が変わりますが、今年は厳しいシーズンとなっているにもかかわらず、我々は皆さんから多大なサポートを頂いており、そのことに我々全員、そして私自身も心を打たれています。

『我々はファンの方々と一緒に戦っており、ともにこの苦境を乗り越えるつもりだ』とファンの皆さんに伝えたいと思います。

最後に、パリで起きた恐ろしい惨事に巻き込まれた皆さんに対して、心からお悔やみ申し上げます。

我々がフランス国民を支援している旨を同国の皆さんが理解されていることを願っています。これは全世界にとって恐ろしい事件であり、世界中の人々に影響を与えます。

誰もが平和を望んでいるのです。どの国に住んでいるのかは関係なく、我々全員に影響を与える行為であり、それを止めさせなければなりません。我々全員が一丸となる必要があり、それがこの事件を乗り越える唯一の方法なのです」

f1-singapore-gp-qualifying-official-comments-announcement-of-the-honda-camp20150920-9エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「昨夜、パリで起こった非道な事件によってまだショックを受けているために、今日はF1がそれほど重要だとは思えない一日でした。そして、我々McLaren-Hondaには喜べるような材料がほとんどありませんでした。

フェルナンドのマシンは、Q1でラップタイムの計測を始める前にストップしてしまいました。その原因となり、データでもその様子が確認されているパワーユニットの不具合については、今も調査中です。

一方、ジェンソンはフェルナンドほどのトラブルはなく、彼自身も昨日に比べてマシンのバランスが改善したとは言っていたものの、マシンのパフォーマンス不足は否めず、17番手よりも良い予選結果を残すことはできない状況でした。

ただ、心を乱されるような結果ではあるものの、落胆しているわけではありません。その理由は、我々のチームスピリットが非常にすばらしく、確固たるものであり、かつ力強いためです。

チームのメンバーは驚くほど精力的に仕事をしてくれており、戦いに臨むたびに、そんな彼らを率いる立場にいられることを光栄に思います。その戦いでいつか勝利を収めることをここに誓います。

また、繰り返しになりますが、昨日、『愛の街』と呼ばれるパリの街中で非道な暴力によって直接的な被害を受けた母国の人々に対して、お悔やみ申し上げるとともに、哀悼の意を表します。

今日は、昨夜の事件と比べると、F1がそれほど重要だとは思えない一日でした」

f1-singapore-gp-qualifying-official-comments-announcement-of-the-honda-camp20150920-8新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「まず初めに、パリでの事件に不運にも巻き込まれてしまった方々とご家族の皆さまにお悔やみを申し上げます。

ブラジルGP二日目は、昨日エンジンを載せ換えたアロンソ選手と、順調にセッションをこなしたバトン選手共に、本日の予選に備えてパワーユニットのデータ設定の最終確認を行いました。

午後の予選はアロンソ選手の最初のアタックで、エンジンの水温が突然異常に上昇したため、マシンを止める指示を出しました。原因は解析中ですが、詳細はまだ分かっておりません。午前中は順調に走行をしていただけに、とても残念です。

バトン選手は、予選のドライブで良い感触をつかんでいましたが、わずかな差でQ2進出を逃しました。

明日は雨の予報ですので、スロットル特性やドライバビリティの設定変更も準備して臨みたいと思います」

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