デジタルハーツと芝浦工業大学、最先端の自動運転研究で連携。走行実験下で運転時の深層意識を探求へ


株式会社デジタルハーツ(本社:東京都新宿区西新宿、代表取締役社長CEO:山本 純)は、学校法人 芝浦工業大学(所在地:東京都港区、学長:村上雅人、以下、「芝浦工大」)のシステム理工学部 機械制御システム学科、伊東敏夫教授が研究する「自動車の安全な自動運転技術開発に係る取り組み」に協賛・同研究過程をさらに推進させるため、平成29年5月より自動運転時の走行テスト実施を決めた。

デジタルハーツでは、これまでソフトウェアの不具合をユーザー目線で検出・報告するデバッグサービスを提供することで、多様なシステム等の検証実績を積んできた。

そうしたなか昨今では、自動運転技術開発の進展を背景に実走行テストに対する需要が拡大していることから、自動車業界向けの走行テストサービス等を積極的に提供する等、着実に同技術領域の実績を積んできた。

その結果、デジタルハーツに於いては、走行テストの稼動テスター数が延べ800名を超えるなど、自動車に精通した登録テスターが増加傾向にある。

同社は、こうしたサービス提供実績を積み重ねることで、自動車の品質向上を支える自社独自の事業基盤を日々積み上げている。

写真は、芝浦工大に於ける心拍データから温度変化による心拍数や自律神経(交感神経と副交感神経)の動きを解析することで、人が今、温度をどう感じているのかについて解析する研究風景。

一方、芝浦工大は、自動車の自動運転社会を見据え、運転をより効率的に、また、快適且つ安全な走行を実現するため、自動運転時のドライバーの無意識な反応や行動、及び自動車とのインターフェースについて学術的な視点から独自の解析・研究。

こうした研究成果から最適な技術支援を探求し、ドライバー特性に応じた安全な自動運転技術の発展に寄与する取り組みを追い進めている。

こうした経緯を踏まえ芝浦工大は、今回デジタルハーツのこれまでの自動車走行テスト及びユーザビリティ検証実績を評価し、芝浦工大の同研究に於いて同社の自動運転実験用車両を用いた走行テストサービスを利用することで合意した。

走行テストでは、自動運転車両を運転するドライバー及び乗車者が走行中にどのような行動・反応をするかを確認するため、多様なユーザーが自動運転実験用車両に乗車。

実際の多様な走行状況において実運転を重ねていくことで、その生態情報を収集し安全性、ユーザビリティに関する検証を行っていく。

この取り組みについてデジタルハーツでは、「需要拡大が見込まれる自動車業界向けのデバッグ及びデータ収集ニーズに柔軟に対応することでそのノウハウを着実に蓄積し、自動車の品質向上を支える独自の基盤を創造するとともに、今後も自動運転技術の発展を支え、安全な車社会の創造に貢献することを目指して参ります」と述べている。

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