SUBARU、米シカゴで新型レガシィセダンを初披露へ


株式会社SUBARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉永泰之)は1月12日、米国イリノイ州シカゴ開催の「2019シカゴオートショー(プレスデー:2月7日~8日/一般公開日:2月9日~18日)」で、新型レガシィ(米国仕様)を世界初公開する。

このシカゴオートショー(Chicago Auto Show)、日本の元号でいうと明治34年・西暦1901年に初開催され今年で118年目を迎える伝統あるイベントであり、かつ全米最大の自動車ショーとしても著名だ。

その後1935年以降は、全米最大のデーラー組織シカゴ自動車貿易協会(CATA)が同ショーの運営を担ってきた歴史的背景を持っていることを踏まえ、アクセサリー等の自動車関連製品企業の出展。

加えてレース車両やコレクターカーの展示など、総じて米国内では事業者向けイベントの傾向が強い自動車ショーのなかで、一般コンシューマー層に訴求する内容が豊富に含まれていることから、当地の自動車ファンにとっては、毎年、待ち望まれているイベントのひとつとなっている。また2007年からは国際自動車工業連合会(OICA) 認定の国際オートショーとなった。

なお新型「レガシィ」は、このシカゴオートショーで現地時間2月7日9:00(日本時間2月8日の00:00)から、SUBARUブース上でのプレスカンファレンスのなかで公表される見込みだ。

ちなみにレガシィシリーズは、今から30年以上前の1980年後半に、当時の富士重工業(現SUBARU)に於いて米国向け車両が輸出好調であった一方で、国内市場で販売不振の只中にある時期に発表された。

実は同社の米国依存は、今に始まったことではなく、既に1980年代から米国依存は体質的な課題であった。

そこで当時の富士重工業は、この状況打開を鑑み、現在に繫がる開発主管制度を導入するなどの組織改革を行う中で、米国依存からの脱却を目指して初代レガシー(BC/BF/BJ)を開発した。

この際、水平対向エンジン+4WDという富士重工業の伝統を踏襲しつつスバル1000以降、改良を重ねて続けて来た設計思想を覆した新プラットフォームを導入。この初代レガシーがカンフル剤となって当時低迷していた国内販売市場の低迷を回復させた。

しかしその後、歴代のレガシーシリーズの刷新が繰り返されるにつれ、車体サイズと設計思想は、次第に主要仕向け地の米国市場におもねるものとなっていき、改めてSUBARUは当時とは異なる米国依存体質という課題を抱える状況となっている。