輸入車試乗会2019、ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン


日本自動車輸入組合(JAIA)が2月5日に実施した「第39回 輸入車試乗会」にて、ミニ クラブマンのハイパーフォマンス仕様「ジョン・クーパー・ワークス クラブマン(MINI John Cooper Works Clubman)」の最新モデルに試乗した。

ミニの名チューナーとして名高いジョン・クーパー氏の名を冠したハイパフォーマンスモデルがジョン・クーパー・ワークス(John Cooper Works)、通称JCWだ。そのラインナップ中、4ドア+テールゲイトに観音開きドアを持つ同モデルは、実用性と洗練されたデザイン、高い動力性能を融合させたモデルだ。

エンジンは、2.0L 4気筒ツインパワー・ターボで、最高出力は170kW(231ps)/5000rpm、最大トルク350N・m(35.69kg-m)/1450~4600rpmを発揮。
スタンダードのミニが、同じエンジンを搭載するクーパーSで最高出力141kW(192ps)/5000rpm、最大トルク280N・m(28.55kg-m)/1250~4600rpmなので、最高出力で+39ps、最大トルクでは+7.14kg-mものパワーアップを施している。

その乗り味は、とにかく加速感が爽快のひと言。信号待ちなどからのゼロ発進でもストレスなく加速し、8速ATの繋がりも良好で、あっという間に車速が伸びる感じだ。
また、ツインテールマフラーが奏でる排気サウンドは、回転数が上がるにつれ高音質になるレーシーな味付けで、ドライバーを「その気にさせる」効果も抜群だ。

車重1550kg、全長4270mm、ホイールベース2670mmのボディは、JCWのラインナップ中では比較的重くて大柄。だが、コーナリングはきわめて軽快で、回頭性も抜群だ。また、タイトコーナーをクイックに曲がる時でも、4輪駆動システムがうまくタイヤにトラクションをかけてくれ、専用のスポーツサスペンションが路面の凹凸などでもしっかりと踏んばる。
特に、スポーツモードに切り替えパドルシフトを駆使すれば、走りがさらにスポーティになり、コーナーを素早く脱出し、心地良い加速感を味わうことが可能だ。

ステンレス・スチール製ペダルの操作性も文句なしで、足が滑りにくく見た目がスポーティなのも個人的には好みだ。ヘッドレスト下部に「John Cooper Works」のロゴをあしらった専用のスポーツシートも、体のホールド感が高く、やはりレーシーな雰囲気を楽しめる。

エアロダイナミック・フロンバンパーやリヤスポイラーなどの装備も、空力特性と外観のレーシーさを演出する。
一方で、観音開きのテールゲートにはイージーオープナーを装備し、荷物の積み下ろしがやりやすく、実用面の装備もなかなか秀逸だ。価格(税込)は538万円で、国内ではビー・エム・ダブリューで販売している。