経済産業省及び、IoT推進ラボ(一般財団法人日本情報経済社会推進協会・電子情報利活用研究部・IoT推進ラボ担当)は、愛知県内の「豊田市つながる社会実証推進協議会(所在地:愛知県豊田市、会長:太田 稔彦<豊田市長>)」のIoTに関わる取り組みを同県内・市町村対象の事例として初選定した。
この同省とIoT推進ラボによる取り組みは、日本国内各地域の先進的なIoT(モノのインターネット)プロジェクトを発掘。個々地域におけるIoTプロジェクト創出を支援し、社会実装に向けた環境整備を進めるべく国内各地に於いて「地方版IoT推進ラボ」を選定しているものの一環となるもの。
今回選定を受けた「豊田市つながる社会実証推進協議会」では、既に市民目線での「AI・IoT」をテーマに、市民や地元中小企業向けのセミナーや、モビリティ(乗り物)とIoTを組み合わせた体験型実証を実施してきているが、今後も市民や地元企業にとって「役に立つAI・IoT」を、いちはやく社会に実装していく構えだと云う。
ちなみに、これまでの取り組みでは、有限責任監査法人トーマツによるAI・IoTの基礎についての講演。小島プレス工業が独自のプログラムで高度化したPepperを工場で運用している実例について、そのPepper自身による講演を実施。
その他にも、トヨタ自動車株式会社EV事業企画室室長の豊島浩二氏による講演などが行われている。
一方、実証実験に於いても、名古屋大学未来社会創造機構が中心となって、人や自動車など道路を移動するものの高精度な位置を収集・活用する「交通社会ダイナミックマップ」実証実験に取り組むほか、さらに超小型電気自動車シェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモライド)」 を利用したナビゲーションシステムの搭載も検討中と述べている。
ちなみに、そもそもこの「豊田市つながる社会実証推進協議会」は、豊田市を筆頭に、豊田市内の企業・研究機関など38団体の「民・産・金・学・官」が連携する組織。
地方創生推進交付金や地域再生計画の認定など、様々な情勢が変化したことを受け、予てより推進してきた「豊田市低炭素社会システム推進協議会」を改組して2016年10月に課題解決型の協議会として誕生させたもの。
掲げるスローガンは、「みんながつながる、世界につながる、ミライにつながる“スマートシティ”」としている。今後もAI・IoTなどの先進技術を積極的に活用し、市民生活の安全・安心の向上を進めるために活動を重ね、豊田市および国内外の持続可能な社会形成に今後も貢献していくと云う。