AI・デジタルの力で地域の自動車販売・整備店の経営効率化を支援へ
スズキ(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏)は9月5日、コーポレートベンチャーキャピタルファンド「Suzuki Global Ventures」(スズキグローバルベンチャーズ)と共同で、AI・デジタルを活用して自動車販売・整備店等の課題を解決するcars(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤堂高明)に出資した。
この出資を介してスズキ販売ネットワーク網の自動車販売・整備店の経営効率化を支援し、延いては自社プランドの顧客が安心してスズキ車に乗り続けられる持続可能で、健全な自動車アフターマーケットの実現を目指す。
現在、自動車販売・整備を取り巻く環境は、少子高齢化による人手不足、整備技術の高度化、業務のデジタル化対応への負担増などにより、日本の自動車アフターマーケットを支えてきた中小規模の自動車販売・整備店の事業維持が難しくなるリスクが高まっている。それはスズキの販売網も例外ではない。
そのような状況のなかでスズキは、carsがAI・デジタルを活用し、店舗の集客や管理業務を効率化して経営改善に繋げる「cars MANAGER(カーズマネージャー)」をはじめとしたサービスを展開しているところに着目した。
これらのサービスを利活用することにより、自動車アフターマーケットの課題を解決し、最終的には自社顧客がより良いカーライフを愉しめることを視野に据えている。
これまでスズキとしては、日本国内に於いて地域密着スタイルで、個々の顧客や需要家に寄り添い、販売・サービスを提供する自動車販売・整備店の協力を得つつ、全国の顧客へスズキ車とそのサービスを安心して利用して貰えるよう努めてきた。
今後は、今出資・業務提携を通じて「cars MANAGER」の活用や両社の強みを活かした協業を進めていきたい考え。
これにより、今後の自動車業界の変化に対応しつつ、長らく協力を得ている販売・整備ネットワークの経営を支援し、その結果、最終顧客の安心安全なカーライフを実現させることで、持続可能で健全な自動車アフターマーケットに貢献していきたい意向だ。
なおcarsは、1960年に奈良県天理市で整備工場として創業した天理興業が源流。創業者の子息で現社長の藤堂高明氏は、MBOにて天理興業を事業承継した。
以降、事業規模が小さな自動車整備事業者に向けフランチャイズ化を皮切りに事業拡大に乗り出す。その後ファーストグループを経てcarsへと商号変更。
現在は、オフライン事業で獲得したビッグデータを基にオンラインサービスに進出。カーライフに特化したシステムの開発を手掛けてきた。
そんなcarsの藤堂社長は、「私たちcarsは、AI・デジタル技術を活用して中小規模の自動車販売・整備店の経営効率化を支援し、自動車アフターマーケットの持続可能な発展に貢献することを目指しています。
この度、スズキ様との協業により、地域の販売・整備店ネットワークの課題解決を加速させ、お客様に安心で快適なカーライフを提供してまいります。今後も技術革新とサービス向上に努め、日本の自動車アフターマーケットの未来を共に創っていきたいと考えています」と語っている。
またこれを受けたスズキの鈴木社長は、「自動車販売・整備店は日本の自動車アフターマーケットを支える重要な存在です。スズキはこれまで販売店のみなさまと共に歩んできました。
人手不足やAI・デジタル化、電動化・知能化などの技術変化に対応していくため、cars様と協力して、これからも日本の自動車業界の屋台骨を支える販売店のみなさまと共に挑戦し、成長していきたいと考えています」と結んでいる。
cars株式会社
代表者:代表取締役社長 藤堂高明
URL:https://cars-enjoy.com/
所在地:本社:奈良県奈良市
事業内容:グローバルカーライフテックサービス
スズキ株式会社 概要
代表者:代表取締役社長 鈴木俊宏
URL:https://www.suzuki.co.jp/
所在地:本社:静岡県浜松市
主要製品:四輪車・二輪車・船外機・電動車いす等