デンソーテン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:米本宜司)は10月17日、車両統合制御電子機器「VCU/Vehicle Control Unit」が、ダイハツの歩行領域モビリティ「e-SNEAKER」(2025年8月25日発売)に採用されたことを明らかにした。
上記VCUとは、多様な小型eモビリティに適用可能なVCUとして車両の電源制御・駆動力制御・ボディ制御をひとつのECUに集約し統合的に制御する電子機器(Electronic Control Unit)のいちタイプ。
今回採用されたVCUは、用途毎に三つの個別のECUを搭載する従来方式のうち、例えば駆動力制御ECU単体と比較して、重量を37%・サイズを30%削減(従来ECUと比較した削減比率)する小型化を実現した。
更に制御機器間の情報を通信でやり取りする従来の方式に比べ、より緻密な統合制御が可能となり、車両の電費向上にも貢献する。
VCU(車両統合制御電子機器)の主な機能は以下の通り
左右輪の回転制御機能
パーソナルモビリティは歩行者と同じ空間を走行するため、人通りの多い場所でも安全かつスムーズに走行できるよう、左右輪の個別回転を制御する。
Gセンサーによる傾斜検知機能
坂道などの傾斜を検知し、自動的に制御を行うことで、登降坂時の安定した走行をサポートする。
高い防水性能
運転席などに水をかけて洗うような使用環境を想定し、高い防水性を備えた設計を採用している。
デンソーテンでは、「今後も、車両制御技術の深化とコンパクト化を通じて、次世代モビリティの安全性・環境性能の向上に貢献していき、今取り組みを通じてSDGsの達成を目指します」と話している。