日産自動車、ミャンマーでの自動車生産を開始


nissan-and-exhibited-at-the-welfare-2015-in-autech-japan-and-collaboration-system20150517-1-min

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は17日、タンチョンモーターグループと共同で、同社初となるミャンマーでの車両生産を今年中に開始すると発表した。

日産は、まずタンチョングループの既存の施設に車両生産ラインを新設し、小型セダン「サニー」の生産を開始する。

その後、新工場へ生産を移管する予定。新しい生産工場の建設計画は、バゴー管区において順調に進んでいる。この新工場は約300名の従業員を雇用し、本格稼働時の生産能力は年間10,000台となる予定。

発表同日バゴー管区で行った式典には、日産とタンチョンの役員やバゴー州政府の関係者が出席し、同地区の代表者との土地賃借契約を調印した。

日産の常務執行役員で、アジア・パシフィック日産自動車会社(NMAP)の社長でもある長谷川亨氏は、「日産は、ミャンマーでの自動車産業発展の一翼を担うことができることを光栄に思っています。

私たちは、本日の発表により、工場の建設、現地コミュニティーへの投資、雇用機会の創出を通じて、ミャンマーでの事業を拡大していきます。

日産は、ミャンマーの皆さんと長期的かつ生産的な関係を構築していきたいと思っています。」と述べた。

なお生産開始に向け、現在、200名の従業員が、マレーシアのタンチョンの工場でトレーニングを受けている。

これは、現地の従業員へ必要なスキルを提供する取り組みの一環として行われている。

日産とタンチョンは、既存のヤンゴンのオフィスとディーラーも含むビジネスネットワーク全体の拡充についても協力して取り組んでいく。

日産のミャンマーにおける事業拡大は、同社の新興市場におけるさらなる成長の一環であり、インド、ブラジル、ロシアおよびナイジェリアなどの国々での生産もその一部と云う。

ミャンマーでは、経済・政治改革に伴い、需要の急速な伸びが期待されており、日産は、2013年にミャンマーで自動車販売を開始し、現在、「エクストレイル」SUV、「アルティマ」セダン、ピックアップトラックの「ナヴァラ」、商用バンの「NV350 アーバン」、マイクロバスの「シビリアン」を販売している。そして今年、現地生産による、「サニー」がラインナップに加わることになった。

※タンチョングループ
タンチョングループは、主に自動車の生産・販売、アフターサービス、またローン、リース、保険などの関連金融サービスの提供に携わっている。

タンチョングループは、マレーシア、シンガポール、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーで日産車の独占販売店となっている。