日産キャスティング・オーストラリアの部品が豪州認証を取得

カンガルーマークと2Dバーコードが表示されたNCAP部品

日産キャスティング・オーストラリア(NCAP)は5月20日、自社が製造する部品が「オーストラリアンメイド」の認証を取得したと発表した。

「オーストラリアンメイド」のロゴは、オーストラリアで最も認知度の高いシンボルのひとつであり、ロイ・モーガン社が2024年に実施した調査によれば、99%のオーストラリア国民がこのロゴを認知しており、91%がより多くのオーストラリア製品が増えることを望んでいるという。

緑の背景に黄色いカンガルーが描かれた象徴的なアイコンは、厳しい基準を満たした製品にのみ付与され、その製品がオーストラリアで最終的な加工が施されたことを示している。

オーストラリアビクトリア州に拠点を構えるNCAPは、電気自動車、e-POWER、内燃機関向けのコンポーネント部品や、高圧ダイカストアルミや牽引バー等を年間で120万点生産している。

これらの部品は海外の車両工場に輸出され、アフリカ、中東、インド、ヨーロッパ、オセアニア地域で販売する日産リーフやエクストレイル、パトロール等に採用されている。

NCAPは、これまで、オーストラリアで製造する部品に、オーストラリアの優れたクラフトマンシップと品質の証として独自にカンガルーの刻印を施してきた。

この刻印が施された部品は、正式に「オーストラリアンメイド」認証を受けたことにより、更なる品質と信頼の証を得ることになった。

日産オセアニアでマネージングディレクター職を務めるアンドリュー・ハンバーストン氏は、「長年に亘り、NCAPで生産される部品にカンガルーの刻印が施されてきました。

この度の『オーストラリアンメイド』の認証を公式に受けたことは、チームの長年の努力が認められた証であり、誇りに思います。

カンガルーマークが品質の証として世界で認識される存在となることをとても嬉しく思います」と述べた。

1982年に設立されたNCAPは、自動車業界の進化とゼロ・エミッションへの移行に合わせて発展してきた。

これまで内燃機関(ICE)車向けの部品を中心に製造してきたが、現在では電気自動車(EV)およびe-POWER車向けのパワートレイン部品の製造も行っている。

日本の開発チームと密に連携しながら、未来のモビリティを支える中核工場として、その役割を更に強化していく構えという。