ムサシ製e-Axle搭載の2輪EV、インド・バンガロールで上市

武蔵精密工業( ムサシ / 本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史 )が供給する2輪車用EV駆動ユニット( e-Axle )が11月13日、Emobi Manufactury Private Limited( Emobi社 / 本社:インド・バンガロール )向けの2輪EVに搭載され、インド・バンガロールにて上市した。

*ムサシのe-Axleを搭載したEmobi社の2輪EV

世界最大の2輪車市場であるインドでは、政府が2030年までに二輪車の80%をEV化するという目標を掲げている。これを受けて、4輪車に先行して2輪車のEV化が急速に進展している。ムサシはインドに於けるEモビリティ事業の推進の一環として、2024年6月には現地合弁会社Musashi Delta e-Axle India Pvt. Ltd.で2輪EV向けe-Axleの量産を開始。Emobi社を筆頭とする現地EVスタートアップ企業への供給体制を整えてきた。

ちなみにムサシは四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/トランスミッションギヤ/プラネタリィ/ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を担う技術企業。

同社がコア事業として持つ電動、自動運転といった次世代モビリティ向け商品展開を進める一方、昨今では先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進、カーボンニュートラルへの貢献を目指したエネルギーソリューション事業、更にSDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開など広く新事業の創出・拡大にも注力している。

そうしたなかで誕生したEmobi社の2輪EVは、ホンダパワーパックエナジーインディアプライベートリミテッド( HEID / Honda Power Pack Energy India Private Limited )のBaaSサービスが利用できる車両。

本格的な市場投入に先立ち、約1年半にわたる実証実験(PoC)での検証走行を実施してきた。特に宅配系ドライバーをはじめとするBtoB向けドライバーへのヒアリングを行った結果、ムサシのe-Axleを搭載した車両について、従来との車両との比較で以下のような評価を得ることができた。

  • 走り出しのスムーズさ
  • 積載時の走行性能の高さ
  • 加速性能の向上

ムサシによると、これらの評価は自社開発した小型・軽量・静粛性を兼ね備えた高性能なe-Axle(EV駆動ユニット)の特長が、実際の使用環境において高く評価されたことを示すものだとしている。

今後もムサシはEmobi社との連携を更に深化させ、バンガロール以外の地域への展開も積極的に推進していく。

またカーボンニュートラルに向けた戦略の強化を図ると共に、インド市場に於ける2輪EVの本格普及とEモビリティの普及促進を通じて、人と環境が調和した豊かな地球社会の実現に貢献していくと話している。

武蔵精密工業/Musashi Web Site: https://www.musashi.co.jp/

 
 




 
 

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