アルファロメオ&マセラティ、互いの英知を持ち寄る新事業が始動

時代を超越する特別仕様車、伝説の車両の復刻、革新的な素材研究などを担う創造的事業に

アルファ ロメオとマセラティは11月4日(イタリア モデナ発)、両ブランドの専門知識と技術力を結集した新プロジェクトBOTTEGAFUORISERIE(ボッテガ フオリセリエ)を発表した。

このBOTTEGAFUORISERIEは、イタリアのモデナからトリノ、アレーゼ(ミラノ県)に至る地域を対象に、ピエモンテ州、ロンバルディア州、エミリア=ロマーニャ州を含む広範囲のモーター・バレーを拠点として展開する新事業。

イタリアの自動車産業を代表する2大ブランドのアルファ ロメオとマセラティの伝統、それを礎に将来に向けたビジョンを重ね合わせて、両ブランドの卓越性を融合させた新たな取り組みになるという。

当該プロジェクトは、設計力、技術力、職人技、高い品質への探求力を軸に、特別カスタマイズ仕様車の開発、ヴィンテージモデルの修復、素材研究、性能向上のための研究などを行う創造拠点として構想されたもの。

イタリアのものづくり精神を体現する“ビジョン”を立ち位置に、クラフトマンシップ、情熱、先進技術、そして細部への拘りを融合させ、これからのカスタマイズ仕様車のあり方を形にしていくとした。

プロジェクトの責任者には、アルファ ロメオ「33ストラダーレ」やモータースポーツ関連プロジェクトの数々を手がけた実績を持つクリスティアーノ・フィオリオ氏が就任し、アルファ ロメオCEO兼マセラティCOOのサント・フィチリ氏直属の事業となる。

そんなBOTTEGAFUORISERIEは、以下の4つの柱で構成されている

BOTTEGA(ボッテガ:工房)
– 少量限定生産の特別仕様車を開発する部門 –
アルファ ロメオ「33ストラダーレ」やマセラティ「MCXtrema」など、設計から製造までをイタリア国内で完結させる体制を整え、オーナーと共同して一台一台を、真にユニークなモデルに仕立てる。

FUORISERIE(フオリセリエ:特別仕様)
– 量産車をベースにした、高度な個別仕様対応を行うプログラム – 
専任のデザインチームが両ブランドの美学を維持しながら、ユーザーの個性を反映した仕様を提案する。世界中の販売店で対応可能なカスタムオプションを提供し、量産車に独自性を加える取り組みを推進していく。

LA STORIA(ラ ストリア:歴史)
– ブランドの歴史的資産を保存・活用するヘリテージ関連の取り組み –
「Officine Classiche」によるヴィンテージモデルの修復や認証業務に加え、博物館やアーカイブの整備を通じて、過去のモデルを現代的に再解釈しながら継承。歴史と現在を繋ぐ活動として、ブランドの価値を可視化する。

CORSE(コルセ:レース)
– モータースポーツの技術を市販車開発に応用する部門 –
空力、シャシー、パワートレインなどの分野で、イタリア国内の製造サプライチェーンと連携しながら、高性能車両の技術革新を推進する。マセラティはGT2欧州シリーズAMクラスでのタイトル獲得など、競技技術の応用力を実績として示している。

当該プロジェクトの発表にあたり、以下のコメントが発出されている。

サント・フィチリ氏(アルファ ロメオCEO/マセラティCOO)
BOTTEGAFUORISERIEは、両ブランドの今後を方向づける重要な取り組み。イタリアの設計力、技術力、製造力を活かし、ブランドの価値をさらに高めていく。

ジャン-フィリップ・アンパラト氏(マセラティCEO)
BOTTEGAFUORISERIEは、構想と実現が交差する場です。各プロジェクトは、厳密な研究と高い専門性に基づいて進められます。

クリスティアーノ・フィオリオ氏(BOTTEGAFUORISERIEゼネラルマネージャー)
本プロジェクトでは、過去の経験を活かしながら、技術的な完成度に加えて、感性にも訴える印象深い車両を開発していきます。ブランドの歴史を尊重しつつ、新たな価値を創出することが使命です。

BOTTEGAFUORISERIEはすでに稼働を開始しており、ブランドの歴史を新たな創造の源として活かしながら、未来のかたちを具体的に描き出す場として機能しています。技術と美意識が高位で融合することで叶えられる、純粋なものづくりを追求していきます。

詳細は、以下動画を参照された。(英語のみ)
URL:https://youtu.be/5xWtx86BxyY

 
 



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