BASFコーティングス、独ミュンスターに自動車用OEM塗料工場を新設

BASF SEのコーティングス事業部は11月10日(ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン発)、ドイツ・ミュンスター拠点に於いて、最先端の自動車用OEM塗料生産工場の稼働を開始させた。

ちなみに新工場は、現在市場で主流となっているカラーの塗料の生産に特化し、安定した品質と生産効率の向上を実現するものだという。

この投資は、BASFコーティングスにとって主力製品分野での長期的な競争力を強化する戦略的な節目となるもの。先進的な自動化技術を投入したことにより持続可能な運用とプロセスの安定性、信頼性が向上した。

BASFにとって新工場は、過去5年間で最も変革的な投資のひとつ。2019年の初期構想から2年半の建設期間を経て、今日の本格稼働に至るまで、BASFコーティングスの技術チームの深い専門知識が活かされた拠点としている。

新工場の開設についてBASFコーティングスでプレジデント職を務めるウタ・ホルツェンカンプ氏は、「私たちが持つイノベーションに賭ける強みと、継続的な改善への取り組みの成果がこの新工場に結実されています。

こうした施設の存在が、多様な産業界に於いて、当社がお客様にとって価値あるパートナーであり続けている理由と言えるでしょう。特にこのプロジェクトは、複数のBASF拠点に跨がるグローバルな専門技術者達のネットワークを介して、生まれた素晴らしい成果のひとつと言えます。

新工場では、より高度なプロセスを導入することを介して、一貫して高品質な製品を安定的に提供し続けて行くことができます。つまり、弊社のお客様は私達が持つ専門知識と経験を同拠点を介して最大限に活用することができるということです」と述べた。

更にグローバルオペレーション部門ヲ統括するペイント&レジン担当シニアバイスプレジデントのニルス・レスマン氏は、「今後は、アジア太平洋および北米のチームもこれらのベストプラクティスを導入し、グローバルな製造ネットワークを強化していきます。

また新工場はエネルギー消費の最適化を目指して設計されており、CO₂排出量の削減にも貢献します。2022年以降、ミュンスターの拠点は再生可能な風力エネルギーのみで稼働しており、年間約4,000トンのCO₂を削減しています。なおこうした取り組みは、このミュンスターの新工場のみならず、ヨーロッパ、アジア太平洋、北米の他のBASFコーティングス拠点も同じく、100%再生可能電力で運営されています」と結んでいる。



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