ダイハツメタル、独自開発した木質バイオマスをキュポラ溶解炉で使用へ

ダイハツ工業(91.3%)とダイハツインフィニアース(7.7%)が出資するダイハツメタル(本社:兵庫県川西市、代表取締役社長:金岡秀輝)は11月13日、開発したバイオマス燃料「バイオブリケット」を用いて自社・出雲工場の鋳造設備「キュポラ溶解炉」での使用を開始した。

*キュポラ溶解炉

*バイオブリケット: 木材や植物繊維などのバイオマス資源を圧縮して作られる固形燃料

ダイハツメタルとダイハツは来たる2035年、工場のカーボンニュートラル実現させる取り組みとして、2023年3月に有志企業・団体で構成された「キュポラCN共創ワーキンググループ」に参加。鋳造工程からのCO2排出量削減に取り組んでいる。

2024年からは、石炭由来のコークスに代わるバイオマス燃料として、地域資源である廃菌床やバーク(樹皮)を使用したバイオブリケットの研究を共同実施。

今回、コヤマが確立した技術を用い、製造工場を立ち上げた。また資源調達で地元の自治体や企業と連携、調達からバイオマス燃料の製造と活用までを一気通貫で行うエネルギー循環モデルを構築した。

ダイハツメタルでは、今後、バイオブリケットの置き換え率を段階的に引き上げながら、将来的には多様なバイオマス燃料の活用にも取り組み、2035年には置換率100%(コークス不使用)を目指して取り組んでいくという。

*取組みの全体概要

バイオブリケット製造工場の各工程流れ
(1)バイオマス資源の収集と加工準備
・バーク(樹皮)は木から剥いだ状態で納品されるため、破砕機で細かくし、乾燥させる
・廃菌床は破砕、乾燥された状態で納品される
(2)バイオマス資源のバイオブリケットへの加工
・混合機の槽に、加工準備をしたバーク(樹皮)と廃菌床を投入し、混ぜ合わせる
・圧縮機で固形化させ、成形機で棒状に形を整え、規定のサイズにカットして加工完了



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