国土交通省とナスバ(独・自動車事故対策機構)は5月14日、自動車の安全性能を評価・公表する「自動車アセスメント」に於いて、スズキ「フロンクス」の評価試験を行った結果を公表した。
2024年度より、交差点に於ける事故に対応した「衝突被害軽減ブレーキ」の評価、相手車への影響も考慮した「新オフセット前面衝突」の評価等を新たに導入(評価内容の変更に伴い配点の変更がある)するとともに、交通標識認識システム(TSR)に関する情報提供(ナスバHPの評価結果ページに掲載)を始めた。
スズキ 「フロンクス」は、
▷予防安全性能評価において、「Aランク」を獲得。
▷衝突安全性能評価において、「Bランク」を獲得。
これらの評価結果から5段階中上から2番目に高い評価を得た。「★★★★☆」(4つ星)を獲得。
*評価のポイント(スズキ株式会社より)
(1)衝突安全性能
・衝突時に衝撃を効率よく吸収・分散する”軽量衝撃吸収ボディー[TECT]”を採用。
・歩行者との接触時に歩行者の頭部、脚部へのダメージを軽減する”歩行者傷害軽減ボディー”を採用。
。事故時の衝撃に備えて6 つのエアバッグを全車に標準装備。
(2)予防安全性能
・自転車と自動二輪を検知対象に追加し、交差点の右左折時でも対向車や交差点奥から横断する歩行者に対し機能する新開発の衝突被害軽減ブレーキを全車に標準装備。
・区画線だけでなく道路端なども検知して道路をはみ出さないようにハンドル操作をアシストする車線逸脱抑制機能を全車に標準装備。
・ハイ/ロービームを自動で切り替えるハイビームアシストを全車に標準装備。
・駐車時の低速でも衝突被害軽減ブレーキが作動する低速時ブレーキサポート(前進・後退)を全車に標準装備。
・壁などの障害物を検知してペダル踏み間違いやシフト入れ間違いによる急発進を回避する誤発進抑制機能を全車に標準装備。
(3)事故自動緊急通報装置
エアバッグが展開するような大きな衝撃を検知すると自動でオペレーターに接続する緊急通報機能を全車に標準搭載した(但し、サービスの利用では、スズキコネクトに加入する必要がある)。
*より詳細はナスバホームページを参照されたい。https://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/detail/266