三菱自動車ノースアメリカ(MMNA/Mitsubishi Motors North America, Inc.)は5月19日(米テネシー州フランクリン発)、2025 Automotive News誌
の「北米自動車業界をリードする女性100人」に、自社の伊藤喜美CMOが選出されたことを明らかにした。
伊藤氏は、2016年にMMNAに入社し、CMO(最高マーケティング責任者/Chief Marketing Officer)へと昇進。現在、テネシー州フランクリンにあるMMNA米国本社に勤務している。
MMNAでは、メディア、マーケティングコミュニケーション、デジタルリテーリングを含むインタラクティブ、ライフサイクルマーケティング管理、カスタマーエクスペリエンス、リテールパフォーマンス、そしてパートナーディーラーとのリテールマーケティングプログラムなど、同社ブランドのあらゆるマーケティングおよび広告活動と戦略を担当してきた。
直近での同氏は、MMNAのマーケティング部門で9年間、数々の革新的かつ独創的なキャンペーンに取り組み、現在の最高マーケティング責任者の地位に就いた。
MMNA入社前は、2011年から2015年までカンタス航空で統合マーケティングマネージャーとして勤務し、国内ブランドおよびリテールコミュニケーションの開発と制作を主導し、北米、中南米のメディアおよび広告戦略を担当していた。
なお学生時代に於いては、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校で英文学の修士号、カリフォルニア大学リバーサイド校で英文学の学士号を取得している。
同氏の功績には、Amazon Liveでの初の車両発売(Outlander、2022年)、業界初のリアルタイム・シネマティック車両コンフィギュレーター(ZeroLightと共同、2023年)、ティア1からティア3のウェブサイトを経て販売店まで顧客のショッピング体験をシームレスに繋ぐMMNAの24時間デジタルショールーム(ClickShop 2.0、2024年)などがある。
ちなみにAutomotive News誌の「北米自動車業界を牽引する女性100人」は、自動車業界で大きな影響力を持ち、組織内で主要な意思決定を行う女性リーダーを表彰するもの。Automotive News誌は2000年以来、5年毎に業界トップの女性幹部のリストを発表してきた。
第6回となる「北米自動車業界を牽引する女性100人」のリストは5月19日号に掲載され、受賞者は5月20日にミシガン州ディアボーンで開催される祝賀会で表彰される。
MMNAのCEO、マーク・チャフィン氏は、「MMNAの経営幹部チームの半数は女性であり、これが当社の最大の組織的強みのひとつだと考えています。
伊藤喜美CMOは、当社を業界屈指の地位へと導いてくれました。彼女は日々イノベーションを推進し、三菱自動車のデジタルマーケティングに於ける卓越性の世界基準を確立することで、当社のモメンタム2030事業計画の重要な柱のひとつを達成しています。
私たちは彼女の功績を称えると共に、今後も当社への貢献を心待ちにしています。2026年から2030年に掛けて、毎年新型車または大幅に改良された車両を発売していく中で、キムと彼女のチームは更なるイノベーションの機会を数多く得ることができるでしょう」と述べている。
伊藤氏本人は、「オートモーティブ・ニュース誌の『100人の女性リーダー』に選出されたことは大変光栄であり、多くの優れたプロフェッショナルの仲間入りを果たせたことを大変嬉しく思います。
チームとMMNAの経営陣の皆様には、これまでのサポートと協力に感謝しなければなりませんが、何よりも家族に心から感謝しています。
彼らの励ましと愛情のおかげで、私は最高の自分になれました。素晴らしい夫と二人の子供がいなければ、今の私は存在していません。
この名誉あるリストに名を連ねる素晴らしい女性の皆様に敬意を表しますが、中でも私と同じように、仕事と家庭という相反する優先事項を日々両立させながら、多くのことを達成している母親の皆様には、心から敬意を表します」と話している。