メルセデス・ベンツ日本、最高級SUV「Gクラス」を一部改良して発売


メルセデス・ベンツ日本株式会社(本社:東京都港区、社長:上野金太郎)は、メルセデス・ベンツ「Gクラス」を一部改良し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ12月7日より注文受付を開始した。

なお、「G 550」「Mercedes-AMG G 63」の発売は12月7日より、「G 350 d」の発売は翌2016年1月を予定している>。また「Mercedes-AMG G 65」は受注生産となる。

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加えて特別仕様車「G 550 エメラルドブラック リミテッド」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ12月7日より台数限定で発売する。(全国限定50台)

Gクラスは1979年の発売以来、基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、常に最適のパワートレイン、装備を加えながら進化を続けてきた。

一時的な流行とは無縁の強烈な個性と圧倒的なオフロード性能により、登場から36年を経た現在も、ライフスタイルにこだわりを持つユーザーに強く支持され続け、幅広いメルセデスのSUVラインアップを代表する最高級クロスカントリービークルとして位置付けられている。

G 550の改良点
Gクラスの中核モデル「G 550」は、今回の一部改良に於いて、「Mercedes-AMG GT」や「Mercedes-AMG C 63」に搭載されているAMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジンをベースに新開発されたM176型エンジンを搭載した。

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最高出力422PS/310kW(先代比+34PS/+25kW)、最大トルク610Nm(先代比+80Nm)を発揮し、ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)を追加することにより、環境性能の向上も図っている。

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このエンジンは、2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用し、エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸気経路を最適化することで、優れたレスポンスを実現させている。

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エンジン内部には、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDER摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減するとともにエンジンの軽量化にも貢献している。

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サスペンションには、俊敏性と快適性を高いレベルで両立する電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムを搭載した。

「C(Comfort)」、「S(Sport)」の2つのモードで走行状況に応じ減衰特性を調整可能で、ボディの動きを加速度センサーで測定するほか、舵角や操舵速度、ヨーレートなどを計算し、各ダンパーのバルブを電子制御により連続的に開閉してオイル流量を変化させることで、減衰特性を調整していく。

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エクステリアには、新デザインのフロントバンパーと19インチ5スポークアルミホイールを装備し、スポーティでアグレッシブな印象を高めた。またインテリアは、視認性に優れた新デザインのインストゥルメントパネルを採用した。

特別仕様車「G 550 エメラルドブラック リミテッド」
特別仕様車の外装色「エメラルドブラック」は1990年代から2006年前後にかけて、GクラスをはじめC/E/Sクラスなどメルセデスの主要モデルに設定されたボディカラーである。

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見る角度や周囲の明るさの変化などによってブルー、グリーン、ブラックとエメラルドの輝きのように様々な表情を見せる独特な色味が特徴。かつてGクラスのスクエアなスタイリングと強い個性を際立たせるボディカラーとして人気を博した。

廃色となった後も、日本のユーザーから復活の要望が後を絶たないことから、世界中で特別仕様車に限定して約10年ぶりに復活することになった。

G 350 dの改良点
最新の3.0リッターV6 BlueTECクリーンディーゼルエンジンを、最高出力245PS/180kW*(先代比+34PS/+25kW)、最大トルク600Nm*(先代比+60Nm)にアップした。

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BlueTECは排出ガスに尿素水溶液「AdBlueR」を噴射して化学反応(還元作用)を発生させ、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択型触媒還元)ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC(ブルーテック)」を先代から引き続き採用し、世界で最も厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能を実現している。*:欧州仕様参考値

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エクステリアに、新デザインのフロントバンパーとAMGオーバーフェンダーを装備し、スポーティな印象を高め、インテリアは、視認性に優れた新デザインのインストゥルメントパネルを採用した。

Mercedes-AMG G 63の改良点
AMG G 63は、定評ある現行の5.5リッターV8直噴ツインターボエンジンを、最高出力571PS/420kW(先代比+27PS/+20kW)にアップしました。また、燃費は先代比で9.5%向上させた。

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Mercedes-AMG G 65の改良点
AMG G 65では、上質かつ滑らかなエンジンフィールが特徴の6.0リッターV12ツインターボエンジンを、Mercedes-AMGのセダンモデル最高峰の「S 65」と同等の最高出力630PS/463kW(先代比+18PS/+13kW)にアップした。

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メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通り。

名 称:G 350d
ステアリング:右
エンジン:3.0L、V6直噴ディーゼルターボ
メーカー希望小売価格:
¥10,700,000(消費税抜き車両本体価格¥9,907,408)

名 称:G 550
ステアリング:左
エンジン:4.0L、V8直噴ツインターボ
メーカー希望小売価格:
¥14,700,000(消費税抜き車両本体価格¥13,611,112)

名 称:Mercedes-AMG G 63 
ステアリング:左
エンジン:5.5L、V8直噴ツインターボ
メーカー希望小売価格:
¥19,000,000(消費税抜き車両本体価格¥17,592,593)

名 称:Mercedes-AMG G 63
ステアリング:左
エンジン:6.0L、V12ツインターボ
メーカー希望小売価格:
¥34,700,000(消費税抜き車両本体価格¥32,129,630)

名 称:G 550 エメラルドブラック リミテッド
ステアリング:左
販売台数:50台
外装色:エメラルドブラック
内装色:ブラック
インテリアトリム:ウォールナットウッド
特別外装色:「エメラルドブラック」
メーカー希望小売価格:
¥14,900,000(消費税抜き車両本体価格¥13,796,297)