本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は12月22日、四輪車の世界生産累計で1億台を達成したと発表した。
https://www.youtube.com/watch?v=6p7_s6Y0vU0
四輪車の生産は、1963年に当時の埼玉製作所(現在の埼玉県和光市にあるHonda和光ビル)で生産開始したHonda初の市販モデルとなる軽トラック「T360」から始まった。
さらに同じ年に静岡県・浜松製作所(現在のトランスミッション製造部)で小型スポーツカー「S500」の生産を開始。
その後、本格的に四輪車の生産に取り組むべく、それまでに培った生産技術やノウハウを用いて、1964年には埼玉県狭山市にHonda初の四輪車専用工場である狭山製作所(現在の埼玉製作所 狭山完成車工場)を建設し、小型スポーツカー「S600」の生産を開始した。
以降、1967年に生産を開始したHonda初の軽乗用車「N360」をはじめ、近年では「シビック」、「アコード」、「CR-V」、「フィット」などのグローバルモデルや、販売地域の特性に合わせた地域専用モデルなど、豊富なモデルラインアップを経て生産台数を伸ばしてきた。
また、創業当時から国際化を意識して事業を展開してきたホンダは、1969年に台湾の現地企業と技術提携を結び初の海外生産モデルとして小型乗用車「N600」と軽トラック「TN360」の生産を開始。
さらに国際競争力を高めるべく単独進出を図り、1982年に米国・オハイオ州でホンダ初の現地法人による四輪車生産としてアコードの生産を開始。これは日本の自動車メーカーとして初めて米国で生産する乗用車となった。
その後も「需要のある所で生産する」という考えのもと、世界各国の顧客ニーズに合う商品をタイムリーに供給することを目指し、アジア、欧州、南米、中国など世界各地に四輪車の生産拠点を展開。
現在は、全世界18の国と地域にある34の四輪車生産拠点を活用し、地域間で相互補完を図れるフレキシブルな生産体制を構築してきた。
これらの取り組みにより、四輪車の生産開始から54年目の2016年9月に1億台を達成し、二輪車と汎用製品を合わせると、ホンダの世界生産累計台数は5億6000万台を超えている。
この節目を迎えた同社代表取締役社長・執行役員の八郷 隆弘氏は、「全世界のお客様に支えられ、1億台の四輪車をお届けすることができました。
『人々の生活の役に立ちたい』、『操る喜びを追求したい』という創業者の想いは今日までHondaのクルマづくりの原点として引き継がれています。
今後も次の1億人のお客様との出会いを目指し、より魅力ある商品をお届けしてまいります」とコメントしている。
https://www.youtube.com/watch?v=IQKfQIYzNbY
ホンダの四輪車生産累計1億台の歩み
1948年:本田技研工業(株)設立
1963年:埼玉製作所にて軽トラック「T360」の生産を開始
1969年:台湾で「N600」、「TN360」のノックダウン生産を開始(初の海外生産)
マレーシアで「N360」の生産を開始
1975年:インドネシアで「シビック」などの生産を開始
1978年:世界生産累計500万台達成
1982年:米国で「アコード」生産を開始
1983年:世界生産累計1,000万台達成
1984年:タイで「アコード」の生産を開始
1986年:カナダで「アコード」の生産を開始
1990年:世界生産累計2,000万台達成
1992年:英国で「アコード」の生産を開始
1994年:パキスタンで「シビック」の生産を開始
1995年:世界生産累計3,000万台達成
メキシコで「アコード」の生産を開始
1997年:ブラジルとトルコで「シビック」の生産を開始
インドで「シティ」の生産を開始
1999年:世界生産累計4,000万台達成
中国で「アコード」の生産を開始
2003年:世界生産累計5,000万台達成
2015年:ナイジェリアで「アコード」の生産を開始
2016年:世界生産累計1億台達成