マツダ、麻布台ヒルズに「マツダ R&Dセンター東京」を開設

首都圏での研究開発、販売・マーケティング、人材採用を強化

マツダ(本社所在地:広島県安芸郡府中町、代表取締役社長兼CEO:毛籠 勝弘)は7月9日、報道陣を募り首都圏機能強化の一環として麻布台ヒルズ(東京都港区麻布台)に新 R&D オフィス「マツダ R&D センター東京(略称:MRT)」を開設したことを明らかにした。

併せて東京本社も従来の霞が関ビルから麻布台ヒルズに移転した。

今回の新施設向井説並びに拠点移転についてマツダは、「自動車業界を取り巻く環境が急速に変化する中でも選ばれるブランド であり続けるために、走る歓びやデザイン、品質といった従来の強みを磨き上げる一方で、電動化・知能化にも着実に対応していきます。

この方針に基づき、MRT および東京本社を通じ、研究開発、販売・マーケティング、人材採用の 3 領域で、首都圏機能を強化していきます。またMRT では、知能化に機動的に対応するために、ソフトウェア領域の開発機能を強化します。

ソフトウェア技術者が働きやすい環境を用意し、採用活動を強化するとともに、首都圏の大学や企業、研究機関との共創を促進し、東京本社では、従来の広報、渉外、営業等の機能に加え、国内ビジネスの構造変革を推進するためのマーケティング機能や、全社的な人材採用機能を強化します」と話している。

加えてマツダの滝村 典之(たきむら のりゆき)執行役員(コミュニケーション・広報・渉外・サステナビリティ・東京首都圏担当)は、「マツダはひとが最も重要な資本という考えのもと、人材活躍の最大化の取り組みを推進しており、このたびの取り組みもその一環です。

また、麻布台は、古くから外交の中心地でありながら、今なお進化を続けるエリアです。マツダも、新たな拠点から、マツダに関わるすべての人にいきいきとする体験を届け、選ばれるブランドであり続けたいと思います」と述べた。

なお、これにより同社のR&D拠点は、「広島本社内」、神奈川県の「マツダR&Dセンター横浜(MRY)」、東京六本木の「インベーションスペース東京」、東京麻布台の「マツダ&Dセンター東京」(MRT)の4拠点となった。

個々に役割分担を持たせており、
▷広島本社:商品・技術企画、重要新技術の先行研究、デザイン開発、商品開発および育成
▷神奈川県の「マツダR&Dセンター横浜(MRY)」:先行商品の企画、重要新技術の先行研究
▷東京六本木の「インベーションスペース東京」:新たな価値創造に挑戦する仲間づくりの場
▷東京麻布台の「マツダ&Dセンター東京」(MRT):ソフト上領域の開発、お客様との交流、産官学連携の拠点
として使い分けていくとしている。

近年、他社も含めて自動車産業界は、ソフトウェア人材の獲得に注力しているが、地方ではそうした人材の獲得が思うように進まず苦労している。従って東京・麻布台は、新たなソフトウェア人材獲得のための重要な拠点になるのは間違いところと考えられる。

今後マツダは、先の6月にも掲げたビジネス構造変革のための3本柱、「ブランド育成に向けた成長投資」「優先地域の特定(都市圈戦略)」「店舗体験の向上に向けた現場支援の徹底」を掲げて、国内販売20万台の早期実現を視野に事業基盤の構築を目指していく考えだ。

拠点概要
名称 :マツダ R&D センター東京(略称:MRT) +東京本社
所在地 東:京都港区麻布台 1-3-1 麻布台ヒルズ森 JP タワー 49 階
延床面積 :941 坪[ 3,110 ㎡の内訳は、MRT: 393 坪(1,296 ㎡)、東京本社:262 坪(865 ㎡)、共用エリア 270 坪(891 ㎡)、倉庫:10 坪(33 ㎡) ]