豊田通商、米ラディウス社の全株式の取得を完了し完全子会社化

豊田通商(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:今井斗志光)は7月11日(米国7月10日)、傘下の豊田通商アメリカ(Toyota Tsusho America, Inc.)を通じて、米国Radius Recycling,Inc.(ラディウス社)の株式の全てを取得する合併契約(2025年3月14日公表)に基づき、ラディウス社の全株式の取得を完了し完全子会社化した。

これにより、ラディウス社は所定の手続きが完了後、米国Nasdaq市場から上場廃止となる予定。

ラディウス社は、オレゴン州ポートランドに本社を置く北米トップクラスのリサイクル企業で、アメリカ、カナダ、プエルトリコに100 か所を超える拠点網(自動車解体施設、金属リサイクル施設を含む)に加え、オレゴン州に電炉を保有している。

その事業規模は、使用済み自動車66万台、中古パーツ380万部品、鉄鋼完成品 約50万トンを含む、鉄リサイクル品 約450万トン、非鉄リサイクル品 約30万トンを取り扱う(2024年度)。

同社はこれらを活用することで、鉄・非鉄金属の回収、加工、リサイクルを行い、高度な加工・選別技術を用いて高品質な再生資源を米国およびグローバルの顧客に安定的に供給する強みを有している。

対して豊田通商は、半世紀以上に亘り、金属スクラップのリサイクルや使用済み自動車の再資源化をはじめとした「循環型社会」の構築に取り組んできた。

今回の株式取得は、豊田通商が持つ再生資源を軸としたクローズドなサプライチェーンを構築する機能とラディウス社の強みを掛け合わせることで、新たなモノづくりを通じて北米に於ける高品質な再生資源の供給を強化していく。

また、ラディウス社のイノベーティブな製造プロセスにより、グローバルな製造業に於ける脱炭素化にも貢献していくと述べている。

ラディウス社 概要
会社名:Radius Recycling, Inc.
所在地:米国オレゴン州ポートランド
設立:1906年
資本金:28,155千米ドル
代表者:Chairman, President and Chief Executive Officer
Tamara L. Lundgren(タマラ・L・ラングレン)
事業内容:廃自動車、金属屑等の再資源化および鉄鋼製品製造