豊田合成(本社:愛知県清須市、社長 兼 CEO:齋藤克巳)は6月11日、より安全で安心なモビリティ社会の実現に向けて自動車(四輪車)向けに培ってきたセーフティシステムの技術
を活かし、「自動二輪車用エアバッグ」の開発を推進している。
今回、早期の市場投入を目指して実車での衝突試験を自社で行った。当豊田合成では、該試験で得た知見を基に、自動二輪車の乗員保護技術を磨いていくと話している。
なお今衝突試験について、「当社は、移動する全ての人に安全を届けることを目指し、各種モビリティを対象とした新製品の企画・開発に取り組んでいます。
特にグローバルでは自動二輪車などの事故で年間 約36万人が亡くなっている(世界保健機関(WHO)による公表情報(Global status report on road safety)の2021年のデータを元に算出。自動二輪車と自動三輪車の乗員の死者数)ことから、その乗員保護を重要なテーマの一つに位置づけ、自動二輪車の限られたスペースにも搭載可能で保護性能の高いエアバッグの開発を行っています。
今回の試験では、自動二輪車の正面衝突時のエアバッグの開き方や乗員の身体の受け止め方を検証しました。
今後は実際の環境下での試験やシミュレーション技術を活用し、四輪車の衝突事故とは異なる状況での乗員保護の課題解決に向けて継続的に開発を進めていきます」と説明した。