CESを運営するコンシューマー技術協会(CTA)(※)、は12月11日(米国中央時間)、フォルクスワーゲン乗用車ブランド取締役会会長のヘルベルト・ディース博士が、CES2016(開催:2016年1月6~9日、ネバダ州ラスベガス)内で基調講演を行うと発表した。
ディース博士は同ショーで、Internet of Thingsこと「IoT」と、自動車産業の複合例となる新型EVのコンセプトカーを発表すると同時に、電動モビリティーをテーマにした見解を述べる。
ディース博士の基調講演は、1月5日火曜日の午後8時30分からザ・コスモポリタンのチェルシー・シアターで開催される予定。
この度、基調講演を行うヘルベルト・ディース博士は、長期・構造計画担当ディレクターとして1996年にBMWに入社。2007年に同社購買・サプライヤーネットワーク担当取締役に就任し、2012年には開発担当取締役となった後、2015年からフォルクスワーゲンの取締役およびフォルクスワーゲン・パッセンジャー・カーズの取締役会会長となった。
この基調講演について、CTAのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)のゲーリー・シャピロ氏は、「ヘルベルト・ディース博士をCESにお迎えし、フォルクスワーゲンの将来ビジョンをご紹介いただきます。
私たちはフォルクスワーゲンが、CESの舞台でコンセプトカーを発表し、長い歴史に相応しい、安全でエネルギー効率に優れた電気自動車を披露してくださることを嬉しく思います。
今回の同社の基調講演は、今年の早い段階で実施方向に向けて意見がまとまりました。
その後、排出テストの件が発生しましたが、それゆえにCESの来場者は、新たなモビリティに関する博士の計画について期待をされているものと思います。
フォルクスワーゲンは、同社が将来、次世代モビリティーの可能性について、どのように考えているのかを世界に示す機会となるでしょう」と述べた。
延べ230万平方フィートの展示スペースを使用し、3600社を超す出展企業が最新製品・サービスを紹介する2016年CESでは、自動車技術の最新の進展が主要テーマになり、115社を超える自動車技術企業と、9社の自動車メーカーが製品を初公開する予定だ。
自動車展示により、展示スペースは2015年CESの25%増となる見込みである。具体的には駐車支援、衝突回避、緊急ブレーキから自動運転に至るまで、自動車技術の最新トレンドが集結するとされている。
2016年CES基調講演最新情報 http://cesweb.org/keynotes
CESについて:
CESは、消費者向け技術のビジネスで力強い成長を見せている企業のための集まり。
ほぼ50年にわたって、次世代の革新が市場に紹介される国際舞台となり、イノベーターや画期的な技術がその力量を試すことができる場としての役割を果たしてきた。
CESはこの種のものとしては最大の実践的なイベントで、業界のあらゆる側面を取り上げている。また、米国の2850億ドル規模の消費者向け技術業界を代表する技術業界団体のコンシューマー技術協会(CTA)TM – 旧称コンシューマー・エレクトロニクス協会(CEA)® – が所有・運営しているため、業界に最も関連性の高い問題を取り上げるこのフォーラムには、世界中のビジネスリーダーや先駆的企業が参加している。
コンシューマー技術協会について:
コンシューマー技術協会(CTA)、旧称コンシューマー・エレクトロニクス協会(CEA)は、米国の2850億ドル規模の消費者向け技術業界を代表する業界団体。
2200社を超す企業(80パーセントが小規模企業と新興企業で、その他の企業は世界で最も有名な企業に数えられている)が政策提言、市場調査、技術教育、産業振興、規格開発、ビジネス関係・戦略的関係の構築など、CTA会員の利点を享受している。
CTAはまた、消費者向け技術のビジネスで力強い成長を見せている企業が集う場となるCES®を所有・運営している。
※なおコンシューマー・エレクトロニクス協会(CEA)は11月10日、連盟名を「コンシューマー技術協会(CTA)」に改めた。
同協会は1924年にラジオ工業会として設立され、後に電子機械工業会、民生用電子機器工業会となり、1999年に家電協会(コンシューマーエレクトロニクス協会、CEA)へと進化した。
CTA会長兼最高経営責任者のゲーリー・シャピロ氏は、「協会の名前は進化し続けながらも、消費者向け技術産業を成長させる使命は引き継がれている」と述べているが、フォード、BMWなどの自動車業界や、Google、20世紀Foxなど活動領域を新たに拡張していく構え。