上級副社長のマーク・ロイス氏、ゼロエミッション化に向けてEVの開発方針とその概略を説明
米国のゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は米国現地時間10月2日、予てより会長兼CEOのメアリー・バーラ氏が掲げてきた「無事故、ゼロエミッション、混雑ゼロの世界を作りあげる」というビジョンを、今後、具体的にどのような形で実現させていくかの自社方針を発表した。
この席上で製品開発、購買、サプライチェーンを担当する上級副社長のマーク・ロイス氏は、「GMは、あらゆるものが電化される未来を信じています。
しかし、そうした未来は一夜にして実現するものではありません。
だからこそ私たちGMは、妥協なきソリューションによってお客様のニーズに応えながら、電気自動車の認知向上、普及促進に力を注いでまいります。
またこの先18ヵ月の間に、GMはシボレー・ボルトEVの公道走行テストにおける経験を活かし、電気自動車を2モデル導入し、さらにこれを契機として2030年までに新型の電気自動車を20車種投入していく予定です。
またお客様のニーズが多様化する中、ゼロエミッションの未来実現に向けて、求められるのは電気バッテリー技術だけではありません。
固有の要件に考慮すると同時に、EV・燃料電池双方でのアプローチも必要てあり、重要な戦略になります」と述べた。
加えてGMは、SURUS(サイレント・ユーティリティー・ローバー・ユニバーサル・サブストラクチャー)の導入も開始した。
これは、燃料電池を動力源とした4輪ステアリングのコンセプトカーで、大型トラックのフレームを採用しているほか、駆動用の電気モーターを2つ搭載している。
SURUSは、その走行性能と柔軟性に富んだ構造により、配送車両やトラックのほか、救急車として利用することも可能であり、完全なエミッションフリーを実現させたモデルであると云う。