リビアンの商用EV、食品の広域配送への参画でCO2削減に貢献


昨年VWが大型投資支援( 約60億ドル )を投じた米BEVメーカーのリビアン・オートモーティブ( RIVN )は4月16日( 米カリフォルニア州アーバイン発 )、世界有数のミールキットプロバイダーのHelloFresh( ハローフレッシュ / HFG.F )と事業提携を締結した。

その目的は、リビアンの商用バンを活用した食品輸送によりHFG.Fから排出されるCO2削減を目指すもの。具体的には年間200トン以上の二酸化炭素排出量を削減させるという。

このハローフレッシュとの事業提携は、リビアンが今年初めにバンの販売を一般公開して以来、リビアン初の主要フリート顧客となる。

ちなみにハローフレッシュは、新鮮で高品質な食材を使い、自宅で美味しい料理を愉しめる世界有数のミールキット会社。

分量が決められた食材と分かりやすいレシピを顧客の自宅まで直接届けることで、忙しい個人や家族が、献立作りや食料品の買い出しの手間を掛けずに自宅で美味しい料理を愉しめるようサポートしている。

そんな同社は、同提携を踏まえて、同社のFactorブランドを冠したリビアン社製の全電気商用バン70台を自社の車両群に導入した。

ハローフレッシュで米国ロジスティクス担当副社長を務めるヌンツィオ・ディ・サヴィーノ氏(Nunzio Di Savino)は、「生鮮食品は最も急速に成長している食料品分野のひとつであり、Factorは健康的で利便性が高く、高品質な調理済み食品で市場をリードしています。

私たちはこの機会に、配達車両を含むインパクトのあるブランディングを通じて、Factorのサステナビリティへの取り組みをアピールしていきます。

この度のリヴィアンからの支援により、当社の車両は4分の1近くが電気自動車になりました。

この提携開始以来、我々はデリバー業務で25万マイル以上を走行し、推定2万ガロンのガソリンを節約しました。またCO2排出量を200トンも大幅に削減することに成功しました。これは米国の森林300エーカーに吸収される炭素量に相当します。

更に当社のラストマイル配送ネットワークは、改めて運転ルートを最適化し、配送センターから玄関先までの移動距離も短縮しました。

更にこれにより、HelloFreshの二酸化炭素排出量が削減されるだけでなく、断熱材や保冷剤などの梱包材(各箱の梱包重量を6~10%削減)を削減し、輸送時間の短縮により食品廃棄物も削減できました。

ハローフレッシュの輸送拠点は、14の市場の主要都市中心部に近い場所にあります。これらの地域で電気自動車を活用することで、人口密集都市でよくあるガソリン車の頻繁な停車と発進を回避し、排出量の削減に貢献します。

そもそも持続可能なソリューションを見つけることは、私たちのコアバリューの大切な使命であり、事業運営を可能な限り効率的かつクリーンなものにすることも含まれます。

リビアン・コマーシャル・バンを当社の車両群に加えることで、CO2排出量を削減するだけでなく、事業を展開する都市の大気浄化にも貢献しています」とEV配送による効果を説明した。