メルセデスの最上級SUV「GL」が「GLS」として刷新


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堂々たるボディサイズに大人7人がゆったり乗れる上質な室内空間。オン/オフロードのパフォーマンスと快適性を両立

メルセデス・ベンツ日本株式会社(本社:東京都港区、社長:上野金太郎)は4月27日、メルセデス・ベンツ「GLS」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ発売を開始した。

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「GLS」の前身である「GLクラス」は、大人7名がゆったりと乗車できるゆとりあるボディサイズに、オンロード/オフロードを問わない走行性能を備えたラグジュアリーなSUVとして登場したが、今回の新型モデル導入により、メルセデスのSUVモデルを表す「GL」と車格を表す「S」を組み合わせ、「GLS」となって刷新された。

デザイン
「GLS」のエクステリアは、最新のメルセデスデザインとSUVデザインを組み合わせた、メルセデスの最上級SUVにふさわしいエクステリアとした。

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フロントグリルには2本のルーバーと大口化したエアインテークなど特徴的なAMGデザインを採用すると共に、アンダーガードやルーフレール、サイドスカートなど随所にクロームルックのエクステリアパーツを取り入れ、スポーティとSUVのデザイン要素を融合させている。

また、「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」の足元には、メルセデス・ベンツの現行ラインアップで最大径となる22インチのブラックAMGマルチスポークを装備した。

インテリアは、メルセデスのフラッグシップモデルSクラスと同等の上質さを備えた。具体的には3列シートの全席にエルボールームとヘッドルームを広く確保しており、大人7人がゆったりとくつろげる室内空間となっている。

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また、シートレイアウトを変更することで、ラゲッジ ルームを680リッターから最大積載量2,300リッターまで調整することが可能となり、ユーザーのライフステージやライフスタイルにあわせた自由度を持つ。*ラゲッジ容量はVDA方式

オンロード/オフロードパフォーマンス
シャーシは、路面状況や走行状況に応じてばね定数、減衰力、車高を自動的に調整するADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム・プラス)付電子制御式エアサスペンション「AIRマティックサスペンション」を装備した。

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最新のフルタイム四輪駆動機構「4MATIC」や、走行中の横風に対してブレーキ制御により安定した走行をサポートする「クロスウインドアシスト」も搭載され、オン/オフロードを問わず走行安定性と快適性を実現した。

今回の変更に伴い、快適性、効率性、俊敏性を兼ね備えたメルセデス最新の9速オートマティックトランス ミッション「9G-TRONIC*」を採用し、「4MATIC」と組み合わせて様々な天候や路面状況下で常に最適なトラクションを発揮する。*GLS 350 d 4MATIC, GLS 350 d 4MATIC Sports, GLS 550 4MATIC Sportsに設定。

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また、オフロードパフォーマンスを支える機能としては、急勾配の下り走行時にスイッチひとつでエンジン回転数とブレーキを自動制御して速度を一定に保ち安定した走行を可能とする「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」を装備。

さらにオフロード走行時にスイッチ切替によりアクセルやブレーキ、トランスミッションの制御をオフロード向けに最適化するオフロードモードも装備した。

加えて「GLS 550 4MATIC Sports」に標準設定される「ON & OFFROADパッケージ」は、 6つのドライビングプログラムを備えており、トランスミッションのシフトプログラムに加え、エンジン特性、サスペンションの減衰特性、ステアリング特性、ECOスタートストップ機能がドライビングシーンに応じ連動して変化する。

さらに本格的なオフロード走行に備えたアンダーボディパネルやローレンジモード、サスペンションの拡張レベルコントロール、電子制御デフロックなどの装備も追加された。*GLS 550 4MATIC

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Sportsに設定
・「オフロード+」モード
荒野など凸凹路に最適な走行モード
・「オフロード」モード
コントロールが容易なオフロード(未舗装路)に最適な走行モード
・「❄」モード(滑りやすい路面用)
滑りやすい悪路や積雪路に最適な走行モード
・「コンフォート」モード
デイリーユースに適した快適性と低燃費をバランスさせたモード
・「スポーツ」モード
ワインディングなどでスポーティなドライビングを楽しめるモード
・「インディビジュアル」モード
エンジン、サスペンション、ステアリング、トランスミッションを個別設定できるモード

パワートレイン
「GLS 350 d 4MATIC」および「GLS 350 d 4MATIC Sports」に搭載される3.0リッターV型6気筒BlueTECエンジンは、ピエゾインジェクターを用いた最新のコモンレールシステムや電子制御式可変ターボチャージャーなどの先進テクノロジーを搭載した。

これにより最高出力258PS(190kW)、最大620N・mのトルクを発生し、大型SUVモデルに相応しい力強い動力性能と優れた燃費経済性をもたらす。

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また、排出ガスに尿素水溶液「AdBlue®」を噴射して化学反応(還元作用)を発生させ、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択型触媒還元)ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC(ブルーテック)」を採用し、世界でも厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能もクリアした。

また、可変エンジンマウントを採用することで、静粛性と低振動性を実現し、アイドリングから高速走行までのすべてのシーンで、プレミアムSUVにふさわしいパフォーマンスを発揮する。

さらに、「9G-TRONIC」の採用により、1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現した。

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「GLS 550 4MATIC Sports」には、最大出力455PS(335kW)、最大トルク700N・m(71.4kg・m)を発生する4.7リッターV型8気筒ツインターボBlueDIRECTエンジンを搭載し、今回から搭載される「9G-TRONIC」との採用により、ハイパワーと高い燃費性能を両立させている。

「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」に搭載される5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンは、メルセデスAMG社による開発であることはもちろん、エンジンのパフォーマンスを最大限引き出す専用チューニングが施され、最高出力585PS(430kW)、最大トルク760N・mとセグメントNo.1の性能を発揮する。

またその強大なトルクを路面に確実に伝えスタビリティを向上する専用セッティングの四輪駆動システム「AMG 4MATIC」、AMG専用に最適化し操縦安定性と快適性を両立したエアサスペンション「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」、コーナリングのロールを抑え走行安定性を向上させる「ACTIVE CURVE システム」が採用されている。

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セーフティ
全モデルに標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムは、ドライバーの疲れを最小限に抑える快適性が安全なドライブに貢献するという思想に基づき、安全性と快適性を高次元で融合させたもの。

メルセデス・ベンツではこれを「インテリジェントドライブ」と総称している。この「インテリジェントドライブ」の土台となっているのが、クルマの周囲360°をカバーする複合的なセンサーシステムである。

フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの範囲で大まかな様子をモニターするほか、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。

レーダーセンサーは、フロントおよびリアバンパー側面に内蔵された25GHzの短距離レーダー、ラジエーターグリル奥の77GHzの中・長距離レーダー、リアバンパー中央の25GHzマルチモードレーダーの合計6個が搭載された。

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これらのカメラとレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させ、安全運転支援システムに対応するデータを作成。このデータを高度なアルゴリズムで解析することにより、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、その位置を特定していく。

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これらで外部の走行状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする、「部分自動運転」を実現した。

こうした取り組みはメルセデス・ベンツの乗員のみならず、他の道路利用者をも含む包括的な保護を実現することを目標した結果、結実した。

また、安全性に加え、利便性を向上する装備として、車両周囲の状況をモニターする「360°カメラシステム」、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをアシストする「アクティブパーキングアシスト」を全モデルに標準装備した。

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さらに、イグニッションをOFFにしてドアを開けた際に運転席/助手席それぞれの足元にメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターが浮かび上がる「ブランドロゴプロジェクターライト」も全モデルに標準搭載。

センターコンソールの専用コントローラーを操作するだけで5つのモードからドライバーが望むキャラクターに瞬時にセッティング可能な「ダイナミックセレクト」も併せて標準装備した。

これによって選んだモードに応じて、スロットルレスポンスと9G-TRONIC*のシフトスケジュールが変化し、快適性や燃費を優先する走りから、素早いレスポンスでスポーティなドライビングまで楽しむことができるようになった。

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GLSのラインアップおよびメーカー希望小売価格は以下の通り
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GLSの「インテリジェントドライブ」に含まれる代表的な機能

ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)
77GHzおよび25GHzの2種類のレーダーによって先行車を認識し、速度に応じた車間距離を維持。

メルセデスAMG GLE 43 4MATICでは、ステレオマルチパーパスカメラの搭載により、車線のカーブと先行車両を認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシストする機能が追加された。

BASプラス(飛び出し検知機能付ブレーキアシスト・プラス):
77GHzおよび25GHzのレーダーとステレオマルチパーパスカメラで前方を広範囲にモニターする。

これで先行車に加え、前方を横切るクルマや合流してくるクルマ、さらには歩行者などとの衝突の危険性を検知した場合にドライバーにディスプレイ表示と音で警告し、急ブレーキを促す。

ドライバーがブレーキを踏んでも踏み込みが弱い場合はブレーキ圧を増幅することで急ブレーキの効果を高める。

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PRE-SAFE®ブレーキ(歩行者検知機能付)
BASプラスの警告にドライバーが反応しない場合、軽いブレーキングでドライバーに警告し、衝突回避をサポート。

同時に衝突時に乗員の最適な姿勢を可能な限り確保するPRE-SAFE®機能も作動。それでもドライバーが反応しない場合、最大のブレーキ力で自動緊急ブレーキが作動する。

今回、先行車に加え歩行者も検知する機能が追加され、衝突予防安全性が大幅に向上した。

リアCPA(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
リアバンパーのマルチモードレーダーが後方を監視し、車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを素早く点滅させて後続車のドライバーに警告する。

これと共に、ドライバーに危険を知らせ、シートベルトテンショナーなどを起動。

それでも後続車が十分に減速しない際には自動的にブレーキ圧を高めて自車をロックし、玉突き衝突の回避など二次被害の軽減をサポートする。

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アクティブレーンキーピングアシスト
ステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロントホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させてドライバーに警告する。

他にESP®の制御を利用して片輪に軽い補正ブレーキをかけることで車線内に戻そうとする。今回、このような大事故となりやすい対向車との衝突を防止する機能が新たに加わった。

アダプティブハイビームアシスト・プラス
ステレオマルチパーパスカメラが対向車や先行車を検知すると、他の車両にハイビームが当たらないよう自動的に照射範囲を制御しながら常に最大の視界を確保する。

また、道路標識などにハイビームが反射すると、自動的に減光し眩惑を防止していく。