BS、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」を9月発売

ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表取締役CEO 兼 取締役会長:石橋 秀一)は7月15日、乗用車用プレミアムスタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1(ブリザック ダブルゼットワン)」を発表。来たる9月1日より順次発売していく。

「BLIZZAK WZ-1」は、「新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を乗用車用スタッドレスタイヤで初めて搭載。あらゆる路面で高いパフォーマンスを実現しつつもサステナビリティへも貢献する。発売するサイズ展開は119種となっている。

そもそも「ブリザック」は、1988年に冬道特有の凍結路面や積雪路面などでの安心・安全なドライブに貢献するために生まれた、ブリヂストンを代表する冬用タイヤブランド。

同社によると、全世界規模でのメーカー累計出荷本数は3億6千万本。日本国内で北海道・北東北主要5都市に於ける一般ドライバーのタイヤ装着率で24年連続No.1の実績を持つという。

日本の冬道は、気候の変化によって凍結路(アイスバーン)や積雪路に加え、シャーベット、ウェット、ドライな路面まで、様々な路面環境が出現する。そこで氷雪上性能だけでなく、あらゆる路面に対応できる性能が求められている。

そのようなニーズに応え、安心・安全を提供し続けるために、ブリザックは「究極のカスタマイズ」を追求する「ENLITEN」の搭載で生まれ変わった。

新商品「BLIZZAK WZ-1」は、氷上性能に更にエッジを効かせ、あらゆる路面で高いパフォーマンスを発揮することで冬道での安心・安全を支えるタイヤであると謳っている。

BLIZZAK WZ-1」の3つの提供価値は以下の通り

1.ブリザック史上「断トツ」のICEコントロール性がもたらす安心感のある走り
新トレッドパターンは「L字タンクサイプ」により、氷上で接地面への水の侵入を抑制。更にブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える独自技術である「発泡ゴム」に、業界初の新技術「親水性向上ポリマー」を配合した「Wコンタクト発泡ゴム」を搭載。

ゴムの気泡による「水の除去」に加え、「親水性向上ポリマー」とわずかに残った水の分子間力により、すべる原因となっていた水をもグリップ力へと変換させる。

これにより、従来品「BLIZZAK VRX3」対比氷上でのブレーキ制動距離を11%短縮し、氷上旋回時のラップタイムは4%短縮、氷上での車両挙動の安定性も向上している。

商品特徴

2.あらゆる路面で高いパフォーマンスを実現
併せて「REGNO GR-XIII」シリーズに搭載した技術をブリザック用に最適化。この結果、接地性が高まり、思い通りの走りを可能にする。その結果、圧雪からシャーベットまで幅広い路面に対応させてウェットブレーキ性能も向上、ドライ路面でも高い静粛性・乗り心地が実現されている。

3.サステナビリティへの貢献
コンパウンドには、ゴムの柔らかさを持続させる「ロングステイブルポリマー」を使いこなすことで、4年使用後でも従来品の新品時を超えるゴムの性能を維持、タイヤを長く安全に使用頂けることでサステナビリティに貢献する。

搭載技術

その他、ブリヂストンのWebサイトで「BLIZZAK WZ-1」に関する情報を発信している:https://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/wz-1/

性能評価結果
「BLIZZAK WZ-1」と「BLIZZAK VRX3」のブレーキ比較

テスト条件
テスト場所:軽井沢風越公園アイスアリーナ(室内)(路面の種類:氷盤路面、氷路面温度:-1.2℃)
ドライバー:社内テストドライバー(乗員:2名相当)
タイヤサイズ:185/60R15 84Q(リム:15×6.0J、空気圧:フロント 230kPa、リア 220kPa)
車両:ヤリスHV(型式:6AA-MXPH10・2022、排気量:1490cc 、駆動方式:前輪駆動)
制動初速度:20km/h(制動方法:ABSブレーキ)
計測方法:自動車用タイヤの制動試験方法(JATMA)
計測結果:BLIZZAK WZ-1:13.32m、BLIZZAK VRX3:15.00m

「BLIZZAK WZ-1」と「BLIZZAK VRX3」の氷上旋回平均ラップタイム比較

テスト条件
テスト場所:秋田県立スケート場(室内)(路面の種類:氷盤路面、氷路面温度:-0.5℃、旋回半径:7m)
ドライバー:社内テストドライバー(乗員:2名乗車相当)
タイヤサイズ:185/60R15 84Q (リム:15×6.0J、空気圧:フロント 230kPa、リア 220kPa)
車両:ヤリスHV(型式:6AA-MXPH10・2022、排気量:1490cc 、駆動方式:前輪駆動)
計測方法:テストドライバーによる実旋回走行のLAPタイムを計測。試験結果(1周の所要時間)のうち、最短の値と最長の値を除いた数値の平均を平均LAP値とする。
計測結果:BLIZZAK WZ-1:17.69sec、「BLIZZAK VRX3」:18.47sec

4. 発売サイズ
※上記のメーカー希望小売価格は、2025年9月1日以降のもの。
※⑩、⑪、⑫印サイズは2025年10月、11月、12月発売予定。
※■印サイズは、パタンが若干異なる。センター部分のリブ列を1 列追加、または1 列削減しブロック剛性を適正化したパタンを採用。