空港見学や泉州地域の周遊、大阪・関西万博へのツアー等で活用
関西空港を運営する関西エアポート(所在地:大阪府泉佐野市、代表取締役社長:山谷佳之)は7月14日、岸和田観光バスとの連携し、水素を燃料として走行する燃料電池(FC)マイクロバス*を導入した。
空港内を走行するFCバスとしては、2022年より空港内の連絡バスとして運行している路線バスタイプの「SORA」に続いて2台目となる。
ちなみにFCバスは、水素と空気中の酸素の化学反応によって発生する電気を用いてモーターを駆動させ走行するバス。走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない。
車両の導入に於いては、同社と岸和田観光バス株式会社が共同出資し、環境省および大阪府の補助金の交付を受けた。
・令和5年度(補正予算)商用車の電動化促進事業(タクシー・バス)炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金( 環境省 / JATA )
・令和6年度 万博を契機としたバス事業者の脱炭素化促進事業における補助金( 大阪府 )
加えて今回導入するFCマイクロバスの特徴は、高速道路の走行が可能なことであり、こうしたケースは関西地域でも初めての導入となる。
また、日本で初めて観光バスとしての使用を予定しており、空港見学のみならず、地元の泉州地域の周遊ツアーや、大阪・関西万博へのツアーでも活用が予定されている。
走行時にCO2や環境負荷物質を排出しないFCマイクロバスは、大阪・関西万博の未来社会ショーケースのテーマである「グリーン万博」、「スマートモビリティ万博」の実現にも寄与できるものと期待されている。
もとより関西エアポートグループは、温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロとする長期ビジョンを掲げ、再生可能エネルギーの導入や水素の利活用をはじめとする環境負荷低減に向けた様々な活動に取り組んできた。
今後も引き続き、空港や地域に関わる全てのステークホルダーの皆様との積極的なコミュニケーションに努め、持続可能な社会の実現に貢献していくと語っている。
導入車両の概要は以下の通り
車両は、トヨタ自動車のコースターをベース車両としてMIRAIのFCシステムを搭載し、優れた環境性能と低騒音・低振動を実現した。
————————————————————————
乗車定員:最大 22 人(補助席 4 人含む)
————————————————————————
航続距離:約 380 ㎞
————————————————————————
最高速度:95 ㎞/h(高速道路を走行可能)
————————————————————————
水素充填料:9.7 ㎏(70MPa)
————————————————————————
給電能力:AC100V:1500w×6 セット(車外 6 口、車内複数)
DC(CHAdeMO): 9kw
————————————————————————
*燃料電池マイクロバスの利用申込に関する問い合わせ先
岸和田観光バス株式会社
大阪府岸和田市磯上町4丁目281番3号
TEL:072-436-2222 FAX:072-436-2223
E-mail:travel2@kishikan.co.jp
営業時間 平日・土曜 9:00~17:30 ※日曜・祝日は休み