NIPPON EXPRESSホールディングスは6月16日、NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合の案件として、スマートウォッチの生体データを活用したノンデスク産業特化型サービスの開発・提供を行うenstem社
(本社:東京都中央区、社長:山本寛大 )に6月13日(金)に出資し資本業務提携契約を締結した。
上記enstem社は「ヒトのまだ見ぬ可能性を呼び起こし、すべての人に最高の生き方を」というビジョンのもと、2019年6月に創業したスタートアップ企業。
スマートウォッチから取得した生体データ分析を活用したソリューションを展開し、現在は主にノンデスク産業特化型サービスとして「Nobi for Driver」、「MAMORINU」の2種類のサービスを提供している。
「Nobi for Driver」は、2022年6月にスタートした、運送業界のドライバーに特化した健康・安全管理サービス。
スマートウォッチから得たドライバーの位置情報や、心拍数などのバイタルデータを分析し、健康状態を可視化することで、健康起因の事故リスクを軽減。居眠りなどドライバーの危険な兆候を自動で検知。運送業界全体の信頼性と効率性向上に貢献する。
「MAMORINU」は、2024年6月にスタートした、倉庫や工場など現場の作業員や医療従事者向けに特化した安全管理と業務改善サービス。現場作業員等のリアルタイムな作業負荷を可視化し、異常を検知することで、より安全で効率的な作業環境を実現する。
今回、NXグループが出資を親子なった背景には、自車の経営計画「NXグループ経営計画2028 Dynamic Growth 2.0 “Accelerating Sustainable Growth ~持続的な成長の加速~“」に於ける人財戦略として人的資本経営を掲げていること。
その結果としてWell-beingの充実、エンゲージメントの向上に取り組んでいることがある。
そうした目的に対してenstem社が提供する「Nobi for driver」およびウェアラブルウォッチを活用することでドライバーの健康状態、眠気の予兆等をリアルタイムで可視化、ドライバーの健康起因の事故リスクを予防し、長く安心して働ける職場環境を推し進めていき、物流業界共通の課題である交通事故・労災の防止に取り組んでいきたいとしている。
より具体的な取り組み内容は以下の通り
1.「Nobi for Driver」のNXグループでの活用
「Nobi for Driver」の活用により、心拍データのリアルタイムでの可視化や管理を行うことで、眠気の感知による居眠り運転による事故、熱中症による労災の予防に取り組む。
2.enstem社が提供するサービスの拡販に関する協業
居眠り運転などの健康起因の交通事故、熱中症等は、物流業界共通の社会課題です。NX商事を通じたサービス拡販により社会課題の解決に取り組む。
3.新機能や新サービスの開発に於ける連携
NXグループが今まで培ってきた経験や知見を活かし、ドライバーや作業員の労働環境の改善や安全対策、事故率の削減や作業効率の向上のため、新たなサービスの開発などに連携して取り組む。
また、将来的な海外における連携も視野に、各国の物流課題に対応したサービスを共同で開発することで、グローバルで持続可能な社会の発展に貢献していく。
出資先概要
会社名:株式会社enstem
本社所在地:東京都中央区日本橋浜町3丁目23-1 ACN日本橋リバーサイドビル3階
設立年:2019年
代表者:山本 寛大
従業員数:10名[2025年5月時点]
事業内容:
・生体データを活用したノンデスクワーカー向け業界特化型サービスの開発・提供
・Nobi for Driver:ドライバー向けの健康・安全管理の提供
・MAMORINU:現場作業員向けの安全管理・業務改善の提供
Webサイト
https://en-stem.co.jp/