Bセグメントの新型「マイクラ Gen5」は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化する先進技術を採用
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、2016年パリモーターショーで革新的かつ独創的な5代目となる新型「マイクラ」を世界初公開した。
世界最大のハッチバック市場である欧州をターゲットに開発した新型「マイクラ Gen5」は、ボディの長さを特徴付ける印象的なキャラクターライン等が、人々の目を惹くデザインとなっている。
また、同車のボディは、歴代のモデルと比べて、低く、幅広く、そして長い室内空間となっている。さらに、新しいダウンサイズターボエンジンにより、俊敏な走りを実現しました。充実した安全装備も採用した。
ダウンサイズエンジンと、先進的な空力性能による効率的かつ俊敏な走りを実現し、独自のパーソナライゼーションプログラムを採用
日産CEOのカルロス ゴーン氏は、「30年以上前にデビューした初代『マイクラ』の登場は小型ハッチバックセグメントにおける革命であり、日産にとって新たな歴史の幕開けでした。
5代目となる『マイクラ』は、初代と同様に革新的であり、ハッチバックがお客さまに何をもたらすことができるのか、何をもたらすべきなのかという期待を高めてくれるクルマです。
『キャシュカイ』や『ジューク』などの特徴的なモデルに引き続き、新しい『マイクラ Gen5』も、自動車デザインにおけるリーダーという日産のポジションを確固たるものにします。
また、このクルマは、世界中のBセグメントの中で最も台数規模が大きく、最も競争が激しい欧州の同セグメントでトップになるという私たちの意志の表れです」と語った。
【デザイン】
「マイクラ Gen5」は、2015年のジュネーブモーターショーで公開したコンセプトカー「スウェイ」のデザインを忠実に再現し、シグネチャーデザインキューとエモーショナルで彫刻的なボディ形状より、日産の最新のデザインランゲージを体現している。
デザインキューには、リヤエンドに至るキャラクターラインの出発点となる特徴的なVモーショングリル、ブーメラン型ランプ、開放感を感じさせるフローティングルーフなどがある。
また、Cピラーに隠れたリヤドアハンドルやスポイラーにまで伸びるルーフラインで、クルマの空力性能とスタイルの良さを両立させている。
車体色は、印象的な外観に合わせて、「エナジーオレンジ」など、10色の鮮やかで洗練された色を設定。エクステリアおよびインテリアのパーソナライゼーション用オプションにより、125種類のバリエーションの選択が可能だ。
ドライビングに於いては、そのポジションを低くすることで、より安心感のあるドライビングを可能にした。
具体的には、可動域が長くなったシートスライドや、ステアリング、ペダルおよびシフトレバーの位置を最適化する事により、より多くのドライバーの体型に合わせた理想的なドライビングポジションを提供する。
さらに拡大された全幅および長くなったホイールベースにより、クラストップレベルの室内空間の広さを実現している。
【搭載技術】
「マイクラ Gen5」は、欧州における日産のBセグメントモデルとして充実した安全装備を全グレードで備え、「ニッサン インテリジェント ドライビング」を体現するモデルとなっている。
それは欧州のBセグメントで初採用となる「車線逸脱防止支援システム(LDP)」や日産ブランド車としては欧州初となる「歩行者認識機能付きインテリジェントエマージェンシーブレーキ」を搭載に現れている。
また、上級セグメントに搭載されている「インテリジェントアラウンドビューモニター」、「標識検知機能」、「ハイビームアシスト」、「ブラインドスポットワーニング」などの技術も採用。
これらの先進安全装備は、自動運転の要素技術でもあり、「ニッサン インテリジェント モビリティ」にとって必要不可欠な技術である。
音響などの快適性追求では、Bose社と日産のコラボレーションによって開発された「Bose® Personal® サウンドシステム(6スピーカー)」がある。
このサウンドシステムには、運転席のヘッドレストに2つのBose UltraNearfield™スピーカーを搭載しており、Bose PersonalSpace™ヴァーチャルオーディオテクノロジーとの組み合わせによりドライバー向けに最適化され、引き込まれるような音質を実現している。
なおドライバー以外の乗員は、フロントドアに搭載されたパワフルな低音性能を発揮するBose Super65スピーカーと、クリアなサウンドを届ける左右のAピラーに配置されたツイーターでサウンドを楽しむことができる。
また、同車には、7インチフルカラーセンターディスプレイが搭載され、オーディオシステム、カーナビゲーション、携帯電話、Apple CarPlayを経由してダウンロードしたアプリケーションやSiriの音声コントロールを利用することも可能だ。
【シャシーとドライブトレイン 】
「マイクラ Gen5」は、快適な乗り心地を実現する「アクティブライドコントロール」と、アンダーステアを低減し軽快なハンドリングをサポートする「アクティブトレースコントロール」を搭載した。
両システムは、欧州の「キャシュカイ」と「エクストレイル」にも採用されている運転の楽しさと安心を両立する革新的な技術。また、ブラシレス電動パワーステアリングシステムを搭載し、ステアリングフィールとレスポンスを向上させた。
同車はキャビン内のノイズの大幅低減に注力した。その一環として、高性能な遮音材を採用し、空力性能の最適化を図り、さらにルーフスポイラーとサイドスポイラーを一体化することで、これまでにない高い空力性能を実現し、ハッチバックではトップレベルのCd値 0.29を達成している。
「マイクラ Gen5」は、エンジンの効率も大幅に向上させた。同車は、どちらも90馬力を有する0.9リッターターボチャージャー付3気筒ガソリンエンジンと、1.5リッターディーゼルエンジンの2タイプをラインアップに取り揃える。
加えて73馬力の1.0リッター自然吸気ガソリンエンジンも追加予定だ。なお新型「マイクラ Gen5」は、ルノー・日産アライアンス戦略の一環として、フランスにあるルノーのフラン工場で生産し、2017年3月に欧州で発売予定となっている。